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「ナゲキバト」 ラリー・バークダル

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両親を事故で亡くした9歳の少年ハニバル。
3年前に妻を亡くした祖父と一緒に暮らし始める。

春から冬までの短いあいだですが、いろいろな出来事にであうハニバルに
祖父ポップは叱ることもせず、静かに生きていくうえで大事なことをいろいろな逸話を
交えながら聞かせます。

その言葉の中でとても素敵だなあと思ったのは、
「つらいときは、夜空を見上げるといい。神のつくりたもうた光がかならず見えるから」
という言葉。

坂本九さんの♪見上~げてごらん夜の~星を~とか、♪上を向~いて歩こ~うが
みんなに愛される名曲であるように、苦しいとき、悲しいときもとにかく空を見て、
そして、おひさまがこの地球に生きる人々をあたためてくれていることに
感謝しながら生きていくことが大事なんだな~。と改めて思いました。

家族を失ったとき、だまって肩を抱いてくれる人が一番ありがたかったと
ハニバルは思う。突然の悲しい出来事に、どうして・・・と嘆き悲しむこともある。
そんなとき、どうやって悲しみを乗り越えていくか。
ポップとハニバルの会話がとても心に響いて、あ~そういえば昔みたアメリカの
ホームドラマにはこういうおじいちゃんと孫や親子の会話があったなあ。と
懐かしく思い出しました。最近、なかなかいいドラマが少ないですね・・・
いつか娘にも読んで欲しい一冊です。

by arinko-mama | 2009-11-24 21:36 | 読書