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「指先からソーダ」山崎ナオコーラ

山崎ナオコーラさんのエッセイ。
2冊読んだけど、エッセイを読んでから、自分の本の感想を改めて
読んでみたら、二つともナオコーラさんご本人のような性格の主人公。
自分の経験に基づいて小説を書いているんですね。

お母さんとの話が出てくるのですが、たぶんお母さんは専業主婦。
結婚して二人の娘さんを育てて(ナオコーラさんは長女)、
同じように山崎さんにも結婚することを望んでいるようですが、
彼女は全く結婚する気はないよう。

団体行動が苦手、思い出作りのようなものも苦手、旅も一人で。
友だちとの会話も、です、ます調でちょっと変わっている人のよう。
子どものころから生きていることが苦しく、読書が好きになったそう。
現実逃避ができるから、というのがその理由。

少し前、鎌倉市立図書館の司書さんが、夏休み明けの新学期が始まるとき、
学校が始まるのが死ぬほどつらい子は図書館へいらっしゃい。とツイッターで
呼びかけていたのが印象的です。

学校で話さなくても、図書室へいって本を借りて読んでいる子供もいますね。
夏休みも小学校の図書室を開放していたりするのもいいですね。
そんな逃げ場を子供たちに残しておいてほしいものです。

そんな子供時代を過ごしたナオコーラさんは、感情が沸き起こってきたとき
文章を書くという作業をするようです。それを受け取って読んでいる私。
もう少しナオコーラさんの本を読んでみたくなりました。   

by arinko-mama | 2015-10-28 15:57 | 読書