茶道にまつわる本

私の祖母は裏千家のお茶の先生をしています。家の敷地内にお茶室があり、そこで80を過ぎた今でもお茶を教えています。私も祖母と一緒に暮らしていた大学生のころ、少しだけお茶の基本を教えてもらったことがあります。
お道具の名前、扱い方、歩き方、座り方、季節の茶花、和菓子、挨拶、お茶のたてかた。少しずつ覚えてもすぐに忘れてしまいます。でもお茶のおけいこはこれをずっと繰り返すのです。祖母でさえ、時々忘れてしまい、ノートや本を読み返し、日々勉強しているとのこと。お茶を教えることで、日々張り合いがあり、生徒さんからもずっと続けて欲しいと要望があるらしく、一生懸命やっている祖母の姿はすばらしいの一言につきます。
お茶を少しでも習ったことのある人はもちろん、ちょっと興味のある人、是非是非読んでみてください。私も祖母のおかげで、人前でお茶をいただくときに恥ずかしくない程度にはできますが、またいつか習ってみたいなあ。という気もしています。忙しい日々にちょっとした静寂の時間をもつことで、季節のうつろいも感じられるし、何よりも「無」になることができます。日本的なもの、いつまでも大事にしていきたいですね。
by arinko-mama | 2004-11-02 08:50 | 読書