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「40歳からのシンプルな暮らし」金子由紀子

そうそう、とうなずきながら読みました。
ちょうどタイムリーな内容でした。(だから借りたんだけど)
最近、少しずつ物を整理して、捨てています。

子育てもひと段落して、物が増えている現状を変えていこうと
思って断捨離の本を読んだりしていたのですが、金子さんの本は
年齢が自分に合っているので、悩んでいることやモヤモヤした
感情を的確に表現してくれていて、すっきりしました。
みんないろいろ悩んでいる、私だけではないと少し安心しました。

明日も少しまた片づけて整理しよう。
年末で大掃除がてら。がんばろう。

# by arinko-mama | 2015-12-23 23:54 | 読書

「長い猫と不思議な家族」依布サラサ

どんな人か、本人をみたことがないのですが、陽水さんが好きなので
興味をもって読んでみました。
陽水さんは暗い曲を作っているイメージがあるので、本当は明るいのかな
どうなのかな、と思っていたら、やはりいろいろと悩むタイプのようで、
セリさんは明るくてポジティブ。二極の両親をもつサラサさんは
どちらかといえば陽水さんタイプのよう。私も陽水さんタイプ。

何もしないうちから、あーなったらどうしよう、こーなったらどうしようと
いろいろ考えてしまう。あまり自分に自信がないのかもしれない。
でも気が付いたらいろいろなことがきれいに回っていて、どうにかここまで
これたという感じです。そういう人も多いんですね、よかった。

シングルマザーだったのが、福岡に移住して、地方で番組に出演したり
しているそう。そして再婚して幸せに暮らしているようです。
わたしも福岡に住んだことが2回ありますが、とても住みやすくて、
自然も適度にあって、おいしいものがたくさんあって、子育てには
とてもいいところだなあと思います。家族仲良く幸せが一番ですね。

# by arinko-mama | 2015-12-23 14:12 | 読書

「路地裏人生論」平川克美

昭和を懐かしみ、美化するのではなく、昭和を改めてみたときに、
今、高度成長を経て、私たちが得たものはどうなのか、失ったものは
本当に必要のないものだったのか、考えるという内容。

少し前に村上龍さんが書いていた、老いを否定して、いつまでも
若くあれ!という考え方はあまり好きではないというエッセイの内容を
思い出しました。平川さんも同じようなことを書いていて、老いることが
悪いことのように、いつまでも元気でいることを期待するようなことは
どうなのかなということ。

世界第二位の大国になった日本ですが、今後は人口も減少していくので、
今までのような経済成長は期待できません。それを認めようとせず、
みんなで頑張って成長しようというような流れが世の中にはあるような
気がします。そうではなく、老いを受け入れ、大きな経済ではなく、
小さな経済があちこちが発展するような日本、いいですね。

アナログ回帰という言葉を最近目にするようになってきました。
どんどん進んでいく一方で、日本人が失ってきたものをもう一度今風に
アレンジしてまた復活させるというのもいいですね。
昨日、AMラジオで斉藤由貴さんが「Music10」という番組を
やっていたのを聞きました。学生のころラジオを聞いていたとき、
あ~こんな感じだったなあと思い出しました。TVの刺激的な映像や
リアルタイムの世界のニュースとは違って、日本人の日々の淡々とした
生活がある感じがして、ラジオもいいなあと思いました。

なくしたくないものは細々と続いていくんだなと改めて思いました。
紙で読む本もずっとなくならないでほしいなあ。

# by arinko-mama | 2015-11-20 12:25 | 読書

「東京芸大物語」茂木健一郎

実際に東京芸大の講師をされていたときの話をベースにした
物語なんですね。個性的な人がたくさん出てきて面白かったです。

絵の才能がない私には美大や芸大は全く縁がないのですが、
やっぱり個性的な人が多いんでしょうね。
茂木さんはそんな個性的な若者に対して真摯に向き合い、
温かく交流を持ちます。気持ちが若いのかもしれませんね。

授業にはたくさんの有名な講師の方がゲストに来ていて、
それぞれの魅力あふれる講義をされて帰ります。
難関を突破した生徒さん、就職できる人は少ないようですが、
そこで過ごした4年間と人脈は素晴らしい宝物となるでしょうね。

茂木さんが詳細にそのころのことを記憶されているのがすごいです。
描写もとてもうまくて、そこにいるかのよう。
上野の美術館前で講義のあと繰り広げられる飲み会、アシスタントの
植田工さんとの関係など、とても素敵なエピソード満載でした。

# by arinko-mama | 2015-11-18 13:44 | 読書

「可愛い世の中」山崎ナオコーラ

登場人物が多い作品に弱い私。4姉妹の物語かと思ったけれど、
最終的には豆子なんですね~。

豆子の考え方は理屈っぽくて本当に面倒くさいけれど、
結婚して子供もいる私にとっては、全然違う境遇なわけで。
それでもその主張を理解したいと、豆子の思いを一生懸命読んで
共感したくなってしまった。

結婚して子供を産んでから、独身で仕事を続けている友達に
あったことがあるけれど、彼女は終わったとの感想で、
子供の話が中心になるかと思ったけど、そうではない話がたくさん
できて、うれしかったと書いていました。

もう最近では、女性が経済力を持ってきているし、一人で生きようと、
主夫が増えようと、同性婚が増えようと、どんな生き方でも
いいんじゃないかと、思うようになりました。
ナオコーラさんの言う、性別を超えた人間関係は私も理想だし、
いろんな形の人と人のつながりがあってもいいし、これからは
そういう小説をもっと読みたいし、書いてほしいなあと思います。

# by arinko-mama | 2015-11-15 16:48 | 読書