「泡沫日記」 酒井順子

酒井さんのエッセイは好きで何冊か読んでいますが、この本が一番読みやすくて
よかったです。両親の死、祖母の死、震災、姪っ子のお世話など、40代の女性が
ぶつかりそうな初めてのこと、いろいろつづっていて、共感すること、独身女性が
うらやましく感じることも多々ありました。

大学生時代の友人や、OL時代の友人と会うことはないのですが、いつか会っても
それぞれの家庭の事情も違うし、独身で仕事を続けている人もいるし、たぶん
話があわないのでは?と思うこともありますが、同じ40代!というくくりで言えば
いろいろ感じること思うこと、共通する部分があるのかもしれませんね。
そういうところがこの本にはうまく書かれているなあという気がします。
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by arinko-mama | 2014-12-29 12:40 | 読書

「蛇行する月」 桜木紫乃

直木賞受賞作の「ホテルローヤル」は未読ですが、女性作家さんなので、
一度読んでみたいなあと思っていました。

高校の同級生の女の子たちが結婚して・・・というところでいろんな人生を
描いています。ちょっとずつ重なっているところのある連作短編集の形式が
結構好きなので、(短いし、いろんな面から描かれているところがいい)
これもとてもよかったです。

女の子同士はいろいろあって、特にこの小説の舞台が釧路の方で、そこから
東京に出たり、就職したりとみんなそれぞれなところが複雑です。
それで張り合って、自分の方が幸せかな?とか、さみしいかな?と思ったり、
過去の自分を思い出して比較したり・・・そういう20代の揺れのようなものが
上手に描かれています。

順子という女性のことが中心に描かれていますが、順子のお母さん、駆け落ち
した人の奥さんなど、大人の女性の生き方がとてもいい感じで、私の年齢的には
むしろこちらの人たちのほうが近いので、この二人がとてもよかったです。
桜木紫乃さん、とても上手ですね、また読んでみたいです。
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by arinko-mama | 2014-12-28 14:53 | 読書

「日本を変える!若手論客20の提言」 田原総一朗

堀江さん、古市さん、宇野さん、家入さん、安藤美冬さんなど、
最近よくTVやネットでお見かけする方々の意見を一気に読むことが
できて、お得な一冊でした。

田原総一朗さんは朝まで生テレビなどで、ガンガン意見を言って
うるさそうな人、という印象がありましたが、この本では聞きにくい
ことや、疑問に思うことをどんどん聞いていて、すっきりしました。
どの方もその質問にきちんと答えていて、筋の通った方ばかりだったので
すごいなあと思いました。

古市さんの本は読んだことがありますが、大企業で気の合わない人と
働くよりも、その時に必要な人と、フレキシブルな感じでグループを
組んで、やりたいことをやる仕事のほうがいい。とか、安藤美冬さん
のように、大きな出版社で自分の年齢に見合わない大きな収入を得て
働くより、小さな部屋を借りて、ノマド的な働き方をする方がいいとか、
新しい考え方の若い人が増えてきていて、なんだか自由だなあと
思いました。大学を出て、一斉に大企業に就職という時代に生きてきた
私たち世代には、こんな風にネットでいろいろな仕事の仕方ができて
きたり、少ない人数でも世界を相手にビジネスができてしまうという
日本は、とても生きやすい時代になってきたのでは?と思えます。
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by arinko-mama | 2014-12-15 13:33 | 読書

「里山を食いものにしよう」 和田芳治

「人生の楽園」とか自給自足で暮らしている人のドキュメンタリーを
見るのが好きで、かといって自分で農業をして暮らすのはとても無理
そうなのですが、なんとなくこれが理想なのではと心の片隅で
思っています。

いろいろな場所で暮らしてきましたが、都会には都会のよさがある
けれど、お金がかかるし、あまり人のつながりを感じません。
田舎は買い物は不便だし、買いたいものを買うには遠くまで探しに
行かなければいけないし、ちょっと大変なんだけれど、物価は安いし
お祭りなんかもちょこちょこあって、イベント好き。一年間それで
なんとなく楽しんで、いろんな人と会って話しているうちに楽しく
日々が過ぎていきます。

どっちがいいのか。若いうちは田舎でもいいけど、健康じゃなくなった
時のことを考えるとなんでも近くにある便利なところに住んだ方がいい
のかな。いろいろ悩むところです。図書館とスーパーと病院、美容院
近くにあると便利なものっていろいろありますものね。

里山に住めば原価0円で暮らせる。みんなでなるべく一緒に食事。
エネルギーを使う生活はお金の無駄。反省するべきところがたくさん。
さっそく今日は車ではなく、自転車で行けるスーパーにしたり、
近くの農家さんの作った野菜を買ってみたり。一人一人ができることを
少しずつするしかないですね!
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by arinko-mama | 2014-12-15 13:19 | 読書

「わたしの心のなか」 シャロン・M・ドレイパー

NYタイムズのベストセラーリストに長期間ランクインしていた本とのこと。
障害者のメロディという女の子の話です。

日本では乙武さんの「五体不満足」がベストセラーになりましたが、
それ以来、障害者の方の話がベストセラーになるということはないと
思います。娘たちの小学校中学校では、同じ校舎の別の教室に障害者の
子供たちが通っているので、たまに授業で一緒になる程度の関わりあいしか
ないようです。なかなか障害者の方の気持ちを理解するという機会も
触れ合いもなくなっているんですね。

家族にもし、障害者の子どもがいたら・・・
メロディの両親はそれでも前向きに、一生懸命メロディを愛し育てます。
二人目の赤ちゃんの時も真剣に話し合います。
働きながら、赤ちゃんの面倒もみながら、メロディも育てている、
すごくパワフルなお母さん、尊敬の一言です。

時々面倒をみてくれるヴァイオレットがとても素敵な人で、
メロディの性格を見抜いて、寝返りができないメロディを挑戦させたり、
言葉を話す機械を手に入れた後、一生懸命付きあって協力してくれた。
こんな人がそばにいたら、障害者の人も心強いに違いないです。
今の私には子供たちがいて、なかなか余裕がないけれど、将来、何か
問題を抱えている人の力になって、役に立つ仕事をしたいなあと
ぼんやり思います。

とてもいい本なので、ぜひ日本の大人、子供いろんな人に読んでほしい
一冊です。このシリーズをもう少し読んで世界の子どもたちのことを
もっと知りたいです。
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by arinko-mama | 2014-12-14 20:53 | 読書

「55歳からのハローライフ」 村上龍

ずっといろんな村上龍さんの作品や、エッセイを読んできたけれど、
同じ人とは思えないぐらい、こんな作品も書けるのかと本当に作家さんとして
上手いなあと思わせてくれた一冊でした。一気読みでした。

取材もたくさんされたと何かで読んだことがあったので期待していたのですが、
本当にいろいろなタイプの方の人生を丁寧に描いていて、その心の中が
手に取るようにわかったし、どの主人公にも感情移入してしまう自分が
いました。

ペットロスの話で、奥さんが飼いはじめたペットが病気になってしまい、
その奥さんの気持ちがすっかり沈んでしまったり、いつも散歩に行っている
公園に行けなくなってしまったり・・・そんな姿をみていたご主人のぶっきら
ぼうだけれど、優しい人柄がとても心にしみました。
夫婦の間はコミュニケーションが必要ですが、子供がいなくなったり、
自分の趣味にお互い走っていたりすると、なかなか会話をしなくなったりして、
ますます溝が深まるばかり。でも裏返すと、お互いただ寂しかったり、自分の
居場所を求めて右往左往しているだけなんでしょうね。

親や子供、家族。大事にして、何か環境の変化が生じたときに備えて
心の準備をしていく必要があるんでしょうね。今は子育てで充実している時期
ですが、これからいろんなことが待ち構えているんだろうなあ、と10年後、
20年後を想像しながら読んでみました。同年代の方々におすすめの一冊です。
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by arinko-mama | 2014-12-14 17:05 | 読書

「誰かが足りない」 宮下奈都

宮下奈都さん、初めての作家さんです。
タイトルからすると、なんとなくミステリのようですが、違いました。
どれを食べてもおいしくて、みんなを笑顔にするレストラン「ハライ」。
「ハライ」を予約する6組の人々の物語です。

それぞれいろんな年齢で、認知症、離婚、引きこもりなど問題を抱えていて、
あ~世の中にはいろんな境遇の人々がいるんだなあと思い知らされます。
最近、NHKで「ドキュメント72時間」という番組を娘とみていますが、
そこに登場する人々も、いつもいろいろな環境の人ばかりで、
それをのんきにTVの前で娘とみている私は、割と何もなくて平和な
日々なんだなあと思っています。

ま、今は娘の受験勉強やら、引っ越しが決まった時などのあわただしい日々は、
ドラマティックで、本当に大変なのですが。今のところみな健康で、
何事もないのはいいことです。

この本を読むと、レストランに行くにもディズニーランドに行くにも
旅行に行くにも、一緒に行く人がいるということが前提条件ですね。
世はクリスマス!クリスマス!と騒いでいますが、私も大学生のころ
イブにアルバイトだったりして、全然おもしろくないなあと思ったりした
ことがありました。そんな日々を過ごしている人もたくさんいるんですものね。

みんな仲良く家族で一緒に食事をすることができるというのが、
本当にうれしく、そして心強いことなのだと思いました。
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by arinko-mama | 2014-12-08 15:05 | 読書

「日本一の給食」 佐々木十美

NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられた方だそうです。
放送は見ていないので、北海道置戸小学校のことは知りませんでした。

子どもを産み育てる間に、幕内さんの本やいろいろな本を読んで、
食に関する知識を少しずつつけてきました。転勤するたびに生活クラブ生協や
グリーンコープ、あいコープみやぎなど、食の安全を意識した生協に入って、
子供たちには少し割高ではありますが、いい素材のものを選んで食べさせてきました。

それでも、それだけでは食費がすごいことになるので、一般の普通のスーパーで
スナック菓子を買ったり、インスタントラーメンを食べることもあります。
ハムやウインナーも添加物がいっぱい入っていますものね。

学校の給食は長女、次女ともに長い間お世話になっていますが、ここ仙台の
給食はおいしいようです。郷土料理も出ますし、変わったところでは世界の料理も
でたりして、バラエティに富んでいるようです。予算もあるのに、メニュー作りが
大変でしょう。栄養士さん、調理師さんには頭が上がりませんね。

日本一の給食。置戸町の自慢は、給食と図書館だそうです。なんて理想的。
寒くなかったら、移住したいぐらいです。
地元の食材を使って、手作りにこだわる。職人的な人たちの作り出す給食。
子供たちにはまだわからないかもしれないけれど、将来、そのありがたみが本当に
実感できるでしょう。私は料理が得意ではないし、盛り付けも雑で、なさけなく
なるぐらいですが、子供たちは喜んで食べてくれます。申し訳ないようです・・・
でも子供のため、母たちは一生懸命ご飯を作っている、がんばりましょう!
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by arinko-mama | 2014-12-01 12:34 | 読書