「賢者は幸福ではなく信頼を選ぶ。」 村上龍

村上龍さんのエッセイは分かりやすくて、ストレートなので好きです。
若者が居酒屋で飲んでいるのを横でみていると、一人が大声で何かをいって、
それをみんなで笑う。を意味もなく繰り返している印象があるという。
そして、その笑いが心の底からの笑いではないという話。
誰かが話をしているのをじっと聞いて、それについて意見したり、反論したり
ということもなく、会社でも上司が言ったことになんとなく合わせて・・・

時代に合わない紅白歌合戦、芥川賞などをただ続けたり。
変化することにとりあえず反対する日本。
シリアスな現実、都合の悪い事柄から目を背けて、考えることを放棄する。
幸福の追求ではなく、信頼の構築が大事。信頼を獲得するためには、
長期的なコミュニケーションが必要。家族、親子間にもいえますね。
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by arinko-mama | 2014-07-14 23:32 | 読書

「あなたの人生、片づけます」 垣谷美雨

台風が去って、ガンガンに晴れたと思ったら、また雨でムシムシ。
とはいえ、九州の頃と違って、仙台は比較的涼しいです。

あなたの人生、片づけますという衝撃的なタイトルにひかれて
読んでみました。垣谷美雨さん、初めて(だと思います)の作家さんです。

断舎利とかいう言葉を最近よく耳にしますし、我が家は転勤族なので、
前回の引越しの時に、もう、いいかな~と思うものを結構捨ててきて、
それでもここにきてから、またいろんなものが増えてきました。
もう着ないと思われる服や、まだ使うかもしれないもの、思い出の品、
子どもたちの作品やちょっとした写真。いっぱいありますね。

毎週毎週、廃品回収に大量の紙を捨て、ごみもいっぱい捨てているけれど、
なんでこんなにたまるんでしょうね。
この作品ではいろいろなケースで捨てられない人々が登場しますが、
人の心のどこかに、いろんな抱えているものがあって、それで捨てられないんですね。
物を買うことをやめるわけにもいかないし、なるべく買わないようにしている
つもりなのだけれど・・・身に染みる内容ばかりで面白かったです。
連ドラにしたら、誰にしたらいいかな~と考えながら読みました。他の本も
いつか読んでみたいです。
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by arinko-mama | 2014-07-13 14:53 | 読書

「仮縫」 有吉佐和子

母が昔、有吉佐和子さんの本を読んでいましたが、
私はたぶんはじめてではないかなあ、と思います。
これは図書館に並んでいたのですが、きれいな本でしたので、
最近新しく出版されたんでしょうね。

ファッション業界の話です。
有名デザイナーから引き抜かれた主人公は、そこで技術を磨き
人間関係もうまくいっていたため、デザイナーにとても可愛がられます。
そんな中、有名デザーナーのパリ行きが決まり、留守を任されることに。

とても華やかに見える世界ですが、女性同士の戦いがすごくて、
お~。おそろしや~。という感じです。
昔なら、映画やドラマなどになった作品ですが、最近こういうのは
あまり流行らないのかな。でも改めて読むと、展開がおもしろくて、
やっぱり面白いですね!

昔の話は、医療関係、ファッション関係とかって、内幕を知ることが
できたし、本当にこんな感じなのかな?って想像して楽しむことが
できて、出世の話とか、裏切りの話とか、なんだか華やかで
主人公になりきって自分もその業界に飛び込んだような気になって
面白いですね。最近、こういうの、あんまりないような気がします。
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by arinko-mama | 2014-07-11 14:27 | 読書

「ことり」 小川洋子

時々、ラジオでメロディアスライブラリーを聞いています。
博識の小川洋子さんのハキハキした声を聴いてどんな人なのかな。
と想像しています。
「ミーナの行進」を2011年の1月に読んでいるので、3年半ぶりです。

小鳥の小父さん、いきなりすごいキャラクターの濃い設定です。
そしてそれを上回る自閉症のお兄さん。二人で暮らしているのですが、
お兄さんはとにかく、毎日判で押したようなリズムを繰り返さないと
生きていけないんですね。そしてそれを忠実に守る弟の小父さん。
この兄弟愛がとても素敵です。ポーポー語とか、どんな言葉なんだろう?

小鳥にもきちんと餌を与えて、鳴き声に耳を傾ける。
薬局にポーポーを買いに行くところ、旅行に行く支度をするところ、
図書館での司書さんとのやりとり。なんともいえない魅力がありますね。
鳥にまつわる本ばかり借りるおじさん、すごいなんかどんな風貌の人
なのか、とか、もう想像力かきたてられますね。そして映像化できそうで
できないし、してほしくないような気もします・・・
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by arinko-mama | 2014-07-07 13:26 | 読書