「ニーベルングの指輪」 里中満智子

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オペラの名作を漫画にしたものです。上下巻あります。
「ニーベルングの指輪」はワーグナーのオペラ作品で、35歳から61歳まで
その作曲に時間を費やしたという大作とのこと。
前からどんな内容なのかと気になっていましたが、オペラを見る機会もなく、
上演時間も長いとのことで、漫画で簡単な話の内容だけでも知っておこうと
思って読んでみました。

実際の話はもっともっと入り組んでいて壮大なのでしょうけれど、
この漫画もよくまとまっていて、そのスケールの大きさに驚きました。
私はカタカナの人物の名前を覚えるのが苦手で、特にファンタジーものなど
誰と誰の娘が誰で、ナントカという国の・・・なんていうのだけで、もう
お手上げ状態なのです。この本も登場人物が多く、最初から最後まで、
人物相関図を何度も何度も確認するという・・・こんがらがってくる。

でもいろいろな物語の基本になっているような気がして、調べると
崖の上のポニョや、スター・ウォーズなども関係があるとか。
昔の名作や大作を知っておくというのもいいですね。ギリシャ神話や聖書も
本当はきちんと読みたいところですが、なかなか・・・
こんな風に、いろいろな漫画になっているのを読むというのもいいかもしれません。
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by arinko-mama | 2012-05-28 13:23 | 読書

「永すぎた春」 三島由紀夫

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三島由紀夫の作品は読んだことがないので、どれから読もうかと思っていたところ、
「潮騒」がいいということをどこかで読んだので、書架をみたらなくって。
他の作品をパラパラみて、これなら読みやすそうかな。と借りてみました。

T大法学部の学生の郁雄と大学前の古本屋の娘の百子が家柄の違いを乗り越えて婚約。
でも郁雄の1年3か月後の卒業まで結婚を待つのが条件。
公認の仲だけに、何か物足りない感じが二人の中にあるのです。

学校の帰りに郁雄が百子のいる古本屋を訪ねるという日々も
なんだかマンネリなので、外で待ち合わせて会うことにしてみたり、
たまには。と誘われるままに他の女性とお茶をしてみたり・・・

昭和31年に書かれた本ですが、十分今でも通用するし、その時代の様子が
とてもよくわかるし、登場人物の一人一人がきちんと描かれていて、
その感情の動きが手に取るようにわかるので、読んでいて面白かったです。
他の作品はもっと難解そうで(読んだことないけど、イメージ)、
読むのに勇気がいるけれど、これは初心者にもおすすめです。
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by arinko-mama | 2012-05-25 13:14 | 読書

Crab moon

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カブトガニの話です。
男の子とお母さんが6月、海岸にきています。
満月の満潮の夜、お母さんは男の子を起こして、カブトガニの産卵をみせます。
カブトガニは何億年も前から存在していて、毎年この時期に産卵を繰り返すのだとか。
次の日の朝、砂浜に一人できた男の子は、カブトガニがひっくり返っているのを
みつけます。死んだのかな?と触ってみたり・・・

なんか、こういう経験って懐かしいですね。
カブトガニキットみたいなのを昔学研の科学と学習の付録でもらったような
記憶があって調べたら、あれはカブトエビだったとか。そうだったのか。
全然よくわからなくって、本当はそこから生き物に対する興味をもつ子供に・・・
という目的だったんでしょうけど、私はただ気持ち悪いみたいな感覚しかもって
いなかった気がします。ザリガニ取りにもあまり夢中にならなかったなあ~。

でもこの本は、カブトガニの神秘的な行為にも興味がわくし、月の夜に、しかも
満潮のときにという、どうやってそれを知るのかというのも不思議だし。
今、トキの産卵にみんな注目しているけれど、そうやって人間が数少ない生き物を
守っていくのもとてもいいことだと思うし、自然の中に生きているのだなあと
本当に感じるし。金環日食とか、宇宙の神秘とか、最近そういう不思議な現象を
体験すると、とても神秘的な気持ちになりますね。短いのに、深いあじわいと
素敵な余韻のある絵本です。

(781語)
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by arinko-mama | 2012-05-24 11:16 | 読書

「ジュージュー」 よしもとばなな

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ばななさんの本は最近こういう内容の本が多いとわかっているのに、
また手に取って借りてしまった。不思議な魅力。
身近に亡くなった人がいて、その喪失感を日々の生活や恋愛をしながら
癒していくというか、成長していくというか・・・
でも、年を重ねていくにつれて、人はみんなそうやって生きていくし、
そうやって人類はつながっていくんだと思うし、感じる今日この頃。

朝倉世界一さんの「地獄のサラミちゃん」は読んだことはないけど、
毎日小学生新聞に連載されていた、上の子が好きだった「マイルール」の
挿絵というか、漫画を描いていた方なのでその世界観がとても好きでした。

たまにふとなにかに包まれているような感じを得ることがある。という一文が
印象に残りました。とてもいい表現。
あと、美津子がインタビューに答えて、「お店にいったらいつもあの人が
笑顔でいるなって、それだけの人生で、ぜんぜんかまいません」と話すところ。
私はお店をやっていないけれど、家の中では、こういう存在でいたいなあ。と
思います。ただいつも家にいて、みんなの帰りを笑顔で迎えるだけ。
でも、それでいいかな・・・と。

祖母も母もいつも家にいて、行くと笑顔で迎えてくれる存在です。
電話をかけると、だいたいきちんと出てくれます。とてもほっとします。
娘たちにとっても、そんな存在でいたいな。
そんなことを考えました。お店もそんな存在でいるのがいいですね。
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by arinko-mama | 2012-05-20 22:53 | 読書

「いま、地方で生きるということ」 西村佳哲

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タイトルにひかれて読んでみました。
西村さんのことは初めて知りました。いろいろなワークショップをされている方のようです。
中でも幼稚舎の3年生の子どもたちと先生と一緒に行った「時間虫めがね」という
ワークショップがおもしろかったです。

子どもを持つ母としては、こんな風に自然にいろんなことに興味をもつような
仕組みを提供してくれるおもしろい先生が身近にいるといいなあ。と思います。
担任の先生と子どもという関係だけではなく、地域の○○名人みたいな人と
触れ合う時間などがもっとあるといいですね。
あとは、いろんな職業の人に接する機会とか。直接話を聞く機会とか。
そういうのがあったら、参加させていきたいです。

この本は震災後、地方で仕事をしながら頑張っている人たちにインタビューする
形ですすめられていて、その土地で生きる覚悟のようなものが伝わってきました。
自分の住んでいる場所に誇りを持っている人が日本にたくさん増えていくと
いいなあ。と思います。
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by arinko-mama | 2012-05-19 16:38 | 読書

「風の谷のあの人と結婚する方法」「神はテーブルクロス」 須藤元気

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格闘家としての活躍については全く見たことがないのですが、最近WORLD ORDERという
ユニットのパフォーマンスをみてどんな人なのかな?興味を持ちました。
ライターさんの質問に答える形で、人生をよりよく生きるヒントのようなものを
ユーモアを交えながら教えてくださっています。
自己啓発書にありがちな、押し付けがましい感じはなく、誰にでもわかりやすい例を
出しているので、楽しくてわかりやすいです。
悩んでいる若い人たちにぜひ読んでほしい一冊です。

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こちらはエッセイ風。
少し会話ができすぎているかな。と思うくらいですが、こちらも読みやすいです。
読書の仕方についても書かれていて、
 本は自分で買うこと。
 読み終わったら書き出す。
 明確な目的意識を持って読む。
 同じジャンルの本を違う著書で何冊か読む。
など、参考になりました。私は本を買ったことがほとんどないので、反省・・・
感想をこうやって書くことはいいことなのかな~?
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by arinko-mama | 2012-05-14 00:45 | 読書

「あかりの湖畔」 青山七恵

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青山七恵さん、読むのは4冊目です。
やっぱり好きです。いいです。この文章。
今回は、3姉妹。長女の灯子は26歳。地方の湖畔の喫茶店を任されています。
次女の悠は女優志望。東京へ行くことを考え始めています。
そして三女の花映は高校生。少しおしゃまで美容師志望。

そんな灯子に自分をあてはめ、次女三女に二人の娘たちをあてはめて、
自分のことはさておき、妹たちを心配したり、店のことや父親のことを
考えている長女の心の動きに共感して、心苦しくなりました。

途中、日常の中に、ちょっとした出来事があったり、いろいろな事実が
小出しで明らかになったりして、ラストはページをめくる手が止まりませんでした。
家族の絆、周りの人たちとの絆。青山さんの自然の描写や、ちょっとした表現が
素晴らしく、ひきこまれるものがありました。女性に読んでほしい一冊です。
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by arinko-mama | 2012-05-10 22:27 | 読書

「センス・オブ・ワンダーを探して」 阿川佐和子 福岡伸一

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阿川さんのエッセイ以外の本を読んだことはないけれど、そのハキハキした発言と、インタビュー能力の素晴らしさが大好き。
この二人の対談を朝の番組でみたけれど、とてもよかったので、
普段手に取らないような分野の書架に並んでいた一冊を借りてきました。

センスオブワンダーというのは、神秘さや不思議さに目を見はる感性とのこと。
子どものころにいろいろなもののオーラを浴びることが、その人をずっと
支えていく。

今の人たちは多角的な視点やバランスが欠けているのではという話や、
福岡さんのいう動的平衡という意味では、周囲への気配りも動的平衡では
ないか。世の中にはまったく気配りのできない人がいる。という話もおもしろい。

そして、震災や原発の事故後の日本・世界は今後どうなっていくのか、という
疑問を福岡ハカセにぶつけていく阿川さん。昔の生活に戻ることはもうできない。
戻るのではなく、ベクトルを変えましょうということ。
こんなバランス感覚のある先生が、子どもたちにいろんな話をしてくれると、
授業が楽しくなりそう。これからもいろいろな本を書いてほしいです。
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by arinko-mama | 2012-05-07 22:02 | 読書

「インパラの朝」 中村安希

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ノンフィクション賞を受賞しているということで読んでみました。
留学経験があるとはいえ、バックパッカーで2年間、これだけたくさんの国々を
周って旅するのはすごいと思います。女性一人でなんて・・・強い!

一つ一つの国の出来事をつづっていますが、ちょっと説明が足りない感じで・・・
もっといろんな過程を一つ一つ知りたいのに、さらっと削ってあって、
あれ?という印象を受けました。

実際行きたくても、日本人全員がこんな風に世界を旅してまわるわけには
いかないし、旅行した人も、出会った人によって、その国のイメージが変わって
くるので、一概にはいえないけれど、実際に行った人の旅行記を読むことで、
少しでも海外の本当の姿や人々の様子が分かるのかなという気がします。

マスコミの報道は偏っているということはよく耳にします。
日本の中の事件一つにしても、事実と異なっていたり、一部だけを切り貼りして
つなげたり、いろんな加工がされているし、テレビ局によって違う報道の仕方を
しているなあと思うことも時々あります。

逆に日本のことも、海外の人はいまだに偏ったイメージをもっているだろうし、
海外に旅をすることで、日本がみえてくるということもあります。
この本を読んでいると、どの国に行っても、人と人との関係は難しいし、
ハートではつながっているのに、国や宗教や、立場で、その関係は変わってきて・・・
うまく感想はかけないけれど、とても考えさせられる一冊です。
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by arinko-mama | 2012-05-03 23:21 | 読書