2010 ベスト10

今年は124冊読みました!
去年より少し少なめでしたけど、いろんなジャンルの本が読めて
とても充実した内容だったと思います!

 「ソーネチカ」 リュドミラ・ウリツカヤ
 「世界クッキー」 川上未映子
 「海からの贈り物」 リンドバーグ夫人
 「碾臼」 マーガレット・ドラブル
 「虞美人草」 夏目漱石
 「尼僧とキューピッドの弓」 多和田葉子
 「夕子ちゃんの近道」 長嶋有
 「花埋み」 渡辺淳一 
 「at Home」 本多孝好

女性を中心とした物語が多くなってしまいますが、やっぱり読書によって
いろんな人物の生き方や家族とのかかわりなど、勉強になるところが
多いです。
今年は歴史にも少し興味がでてきたので、幕末の話や少し古い時代の
話も読んでみたりしました。
引き続き2011年もその辺りを読んでいきたいとおもってま~す。

多和田さん、長嶋さん、本多さんは何冊読んでも好きな作家さんで、
固定してきました。新作が楽しみです! 

上の娘は、私の影響か、自分が読んだ本のタイトルと著者を記録する
読書ノートをつくりはじめました。感想の記録はないようです^^
私より冊数が多いのがすごいです。スピードが速い!
そして下の子はポツポツと文字を追いながらいろんな絵本を自分で
読んでいます。幼稚園の話が好きです^^
ま、図書館でたくさんかりて、たくさん読んで欲しいものです・・・
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by arinko-mama | 2010-12-28 11:01 | 読書

「猫と庄造と二人のおんな」 谷崎潤一郎

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薄くて読みやすかったです。
猫を飼ったことがないので、猫ってこんな性質なんだぁ~。と
フムフムしながら読みました。
猫を10年以上飼っている庄造。前妻と別れ、後妻と暮らしているが、
前妻から猫のリリーをよこすように言われ、困る。
後妻も庄造がリリーといちゃつく様子に嫉妬し、前妻にリリーを渡すように
勧める。

ようやく庄造がリリーを手放す決心をする。リリーは最初、前妻に
あまりなつかない。でもそのうちにリリーがなついてくると、前妻は
一緒に暮らしていた頃からもっとリリーをかわいがってあげていれば
離婚しないですんだかな。と思ったり・・・
なんだか、猫一匹をめぐって、3人のいろいろな思いがあって
とてもおもしろい。

私の場合は、猫ではなく、子供に置き換えると分かりやすく、
今、一緒にお布団に眠っている娘がかわいく、彼女たちがいないと
きっと悲しくなってしまうに違いない。
離婚して一人で住んでいる人、猫を飼っている人。
男女問わず、この本を読んだら誰かに感情移入せずには
いられないはず。読みやすくておもしろいのでぜひ!
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by arinko-mama | 2010-12-17 13:36 | 読書

「無縁社会」 NHK「無縁社会プロジェクト」取材班

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今年の流行語の一つにも挙げられていた「無縁社会」という言葉。
ニュースでも戸籍上、100歳以上で亡くなっている方が存在していたり、
孤独になくなっている人がたくさんいる事実をTVで知りました。

最近みたものでは、遺品を引き取る家族がいなかったり、
葬祭会社の人が最期を見送ったりということが増えているということでした。
NHKのこの番組はみなかったのですが、読んでいてとても
悲しい気持ちになりました。
私の友達の中にも、男女問わずまだ独身でいる人もいるし、
子供がいない夫婦もいます。どんな形で最期を迎えるか分からない
けれど、「孤独死」になることだってあるかもしれません。

そんな風に考えると、一生懸命生きてきて、仕事をしてきたのに、
最期はなんだか寂しいなあ。と思います。
複数の友人で一緒に住んだり、ホームのようなところに
入ったり。いろんな選択肢があるのだと思うけれど、
私自身、人と積極的に交流するのが苦手なタイプなので、
いやぁ~。どうなることかなあ。と心配になりました。
「無縁社会」なんて寂しい言葉が流行語にならないよう、これからは
手と手をとりあって、みんなで支えあっていきたいものですね・・・
なんか暗い話が続いたので、楽しい話が読みたくなりました!!
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by arinko-mama | 2010-12-17 13:09 | 読書

「さまよう刃」 東野圭吾

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読み進めるのが途中でしんどくなってしまうほど、重い内容でした。
自分の家族が加害者で、その家族の気持ちを扱ったものは
いくつか読んだことがあったのですが、
被害者の遺族による犯人への復讐というテーマはたぶん初めて
だったのでは。と思います。

加害者やその仲間からみた事件、被害者の遺族からみた事件、
そして警察からみた事件、マスコミからみた事件、マスコミの
報道を見聞きした人々からみた事件。
一つの事件をいろんな方向からとらえて、何が正しくて、
どうすれば終わるのか。とても考えさせられました。

自分の家族が何かの事件に巻き込まれてしまったとして、
そのあとどう気持ちの整理をつけたらいいのか・・・
計り知れないものがあります。

自分の中にあるもやもやした気持ちを話すことができるような
信頼関係にある大人と、きちんとした人間関係が築けていない若者が
そのまま大人になって、愛情を与えられずに、いろんなことが
思うようにいかなくなったときに、どうでもよくなってしまって事件を
おこすパターンが多くなっている気がします。

子供たちに愛を。そして、自分は愛され、大切に育てられていることを
知っていれば、他人にも思いやりをもって接することができるし、
どんな困難にぶつかっても強く生きていける。そう思うのですが、
あまりにも傷つけられることが多すぎる・・・ちょっと今の世の中を
みていてそんな風に感じます。気をつけて子育てしないといけないな。
・・・とまた、いろんなことを考えてしまいました。
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by arinko-mama | 2010-12-16 14:20 | 読書

「平成大家族」 中島京子

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表紙のしゃもじの絵がかわいい。
「平成」の現代のいろんな問題がいっぱい詰まった一冊。
老人介護、ひきこもり、経営困難によって失職、子供の転校&いじめ、シングルマザー。
あ~。新聞で毎日みている家族にまつわるもろもろの、重いニュース。
でも、中島さんは、それをさらっと、かわいらしく、明るく、前向きにかいてます。
そうそう、こんな本なら、読んでも楽しいわ~!!
読み終わったあと、なんだかほっこりした気分になる私。

生命の誕生のところはいいですね。家族が一人増えることの喜び。
わずらわしさが増えるし、みんな大変になるけれど、でも
こんな大家族だったら、ちょっとずつ支えあって、関わりあって。
ま、いいか。と難しい問題もなんとかクリア。
やっぱり家族があたたかくて、帰る場所であれば、うまくいく。楽しい。
そんなことを考えさせてくれた一冊でした。

今日の新聞に、乳児院の子供をひきとって、家族になった夫婦の話
が載っていました。その子の笑顔を見ると元気付けられるという。
そんなニュースがたくさん増えて、人と人が関わりあって、支えあう
世の中になるといいな。直木賞の「小さいおうち」も早く読みたいな。
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by arinko-mama | 2010-12-09 14:02 | 読書

「声の網」 星新一

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1970年、私が生まれた頃にかかれた一冊。
オーウェルの「一九八四年」を大学生のときに読んだときも同じような
驚きをもって読んだけれど、この「声の網」も未来を予知しているようですごい。

メロンマンションの住人を階数ごとに1階から順に紹介、月も1月から順番に。
その住人の部屋の電話からは、病院の診察が受けられたり、身の上相談が
できたり。電話をかけている以外のときは、好きな音楽が部屋に流れ、
カクテルは自動的につくられ、気温は快適に保たれている・・・

一人一人の生活にそこまで浸透しているわけではないけれど、
現在の私たちの生活では、ネットで買い物ができたり、掲示板で相談が
できたり、病院もネットで繋がっていて、遠方からの診察が可能である病院も
ちょこちょこあったりする。1970年の時点で、のんびりテレビのチャンネルを
ひねったり、ダイヤルを回していた私たちの生活がこんなに変わるとは
予測できなかったと思う。星新一さんはすごい。

この前、実家で父が加入したプロバイダの何かの申し込みをするときに、
ネットの操作がよく分からず電話したところ、「遠隔操作しますので・・・」と
言われ、私が何も操作していないのに、PCの画面がどんどん変化し、
電話相手の人があっという間に操作を完了してしまった。
長年社会に出ていない私は、ここまで進歩してしまっているのか・・・と
驚きを隠せなかった。

海外にいる弟夫婦とネット上で会話することのできるskypeという仕組みも
すごい。時間的な会話の遅れもなく、すぐ隣にいるかのように会話ができる。
この先、映画でみたように車が飛んだり、宇宙に旅行できたりするのか、
先を想像するだけでなんだか恐ろしい・・・

「声の網」もそんな近未来の機械文明によって、人々がいろいろな恐怖に
つつまれる様子が描かれる。停電になって、マンションの広場が人々で
埋め尽くされる。それぞれいろんな反応をする様子を見て、異変がおきた
時の姿が本当の個性なのかな。普段はみんな同じような生活をしているのに
と思う住人。何もかもない時代の方が人間は人間らしく生きていたのでは
ないのかな。と考えさせられました。今改めて読むべき一冊です。
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by arinko-mama | 2010-12-08 13:15 | 読書

「at Home」 本多孝好

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本多さんの新刊です。
今回は家族をテーマにした短編集。
一番よかったのは表題作の「at Home」。
どの作品も家族というものを考えさせられる内容ばかりでした。
詳しく書くとこれから読む人が面白くないので、書きませんが秀逸です。

特に淳の両親のセリフが、娘に対して私もこんな風に言ってないかな。と
反省させられるような内容で、改めて家族への言葉かけや、
大切に思う気持ち、絆というものを考え込んでしまいました。

最近は離婚などでいろんな家族の形態があります。
娘の友達にも片親だけの家庭の子がたくさんいます。
でもどんな形であれ、その家族が愛情いっぱいで、その子供がとても
幸せな気持ちで生活しているのなら、それでも素敵な家族なんだ。
そんなことをこの本が改めて教えてくれました。
とても温かい気持ちになれるお勧めの一冊です。
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by arinko-mama | 2010-12-06 13:53 | 読書

「まっすぐ進め」 石持浅海

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石持浅海さん。初めての作家さんです。
ふと立ち寄った大型書店で、美しい女性、秋と出会う。
どこか心に深い影のあるような印象の秋。腕時計を二つはめているという事実。
ミステリータッチに話が進みます・・・

登場人物も少なく、日常のミステリを短くまとめています。
こんな風になぜなんだろうといちいち考えたことがなくて、ふーむ。なるほど。と
半ばこじつけっぽい推理展開がおもしろかったです。
さくさく読めたので、通勤、通学の電車の中なんかで読むのに
ちょうどいいのでは~?と思います。

その前が渡辺淳一さんのすごくきちんとした長編だったので、
作家さんによって、本の内容っていろいろだなあ。と改めて思いました。
いろんな時代の本が読める幸せを感じてしまいました・・・
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by arinko-mama | 2010-12-06 13:32 | 読書

「花埋み」 渡辺淳一

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日本で最初に女医になった荻野吟子さんの生涯。
明治初期。まだまだ女性が学問をするというだけで、近所から
いろいろといわれてしまうような時代。
自分が病気になり、女医の必要性を感じた吟子は、
実家を出る覚悟を決めて、学問をし、女医への道を志します。

どんな職業でも、女性がはじめてなると、女性第一号といって
話題になります。今はあまり偏見もなくなってきていますが、
その道を切り開いて、男性の中でやっていくということは
本当に大変なことだと思います。

私も就職したときは、男性と同じ総合職でしたが、
途中の面接で、その点について聞かれたとき、男性も能力が
あると思いますが、女性も女性ならではの感性があると思うし、
それをいかした仕事が出来ると思います。と答えた記憶が
あります。

時代の流れとともに、吟子さんのような人たちががんばってきたからこそ、
今のような女性が活躍する世の中になってきたのだと思うと、
素晴らしいなあ。と読みながら感じました。
どんなことを言われようと、自分の信念を貫いた吟子さんの
生き方がとてもかっこいいので、女性の方にかなりオススメ!です。
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by arinko-mama | 2010-12-01 10:53 | 読書