「可愛い女 犬を連れた奥さん 他一編」 チェーホフ

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チェーホフ。初めて読みます。
有名なロシア文学ですが、ロシア文学自体あまり・・・
ツルゲーネフの「はつ恋」は昔読んだような・・・という程度。
少しいろいろ読んでみないと・・・と、有名どころをポツポツと手に取ってみたり。

「可愛い女」が面白いですね。
オーレンカという女性が主人公なんですけど、とても惚れっぽい性格で、
自分の意見というものがなくて、しょっちゅう誰かを好きでたまらなくなって、
それがないでは生きていられないという・・・・びっくり~!
最初はお父さんが大好きで、でもそのお父さんが病気になって、
その次にクーキン、その次に・・・と人生の過程で大好きな人のために生き、
幸福を感じ、ずっと、愛一筋なのです。

オーレンカみたいに仕事ももたず、結婚相手一筋、子供ができたら子供一筋。
そんな女性も結構いるかもしれませんね。
私も一筋ではないですが、家族が一番大事だし、一人になったらポッカリ
穴があいて、どう生きて入ったらいいのか戸惑うのではないかしら。

我が家の下の子は、ママ大好き。常に私を追い求め、私の姿がみえないと
「ママ、どこに行ったかと思った。」「ママと一緒にお風呂に入る。」と
こんな私の存在の何がいいのかと不思議に思いますが、幼稚園では
先生大好き、クラスのお友達大好き。周りの自分に親切にしてくれる人が
すぐに大好きになってしまうようで、彼女なら将来、オーレンカのような女性に
なる素質十分です!

他の2編もなんだか不思議な魅力があったので、チェーホフ、好きかも!
他の作品も読んでみたくなりました。
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by arinko-mama | 2010-06-29 13:00 | 読書

「小公子セドリック」 バーネット

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小公女も小公子も秘密の花園もみんな同じ人が書いていたとはすごい!
「小公女セーラ」を毎週かかさずみていた私は「小公女」のお話は知っていますが、
小公子は実はあんまりよく分かっていなくって・・・改めて読んでみました。
このシリーズは装丁と挿絵がとてもきれいで、貴族の生活の様子がよくわかって、
夢のある内容になっていました!

セドリックはアメリカで母親と二人暮らし。雑貨屋のホッブスや靴磨きのディックと
年齢をこえて仲良し。町でも評判のいい子でした。
ある日、弁護士がやってきて、セドリックが伯爵家の三男の息子で、将来は
跡取りになることを告げる。友人たちに別れを告げ、イギリスに向かう親子・・・。

セドリックの愛らしく素直で優しい性格に、今まで孤独で周囲にも心を閉ざしがちで、
ひどい性格だった祖父が、だんだんといい人になっていく過程がとてもいいです。
セドリックの母親が何よりも素敵で、誰に対しても公平に、にこやかに接し、
セドリックを心から愛し、別々の場所に住むことになってもじっと耐えて、見守る姿に
”なんていい人なんでしょう!!”と感動してしまいました。
そんな母親の姿をみて、セドリックも古くからの友人を大事にしたり、困っている人を
助けてあげたりと、またまたいい子に育っているんですね。
この親子には学ぶべきところがたくさんありました。いいお話です!
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by arinko-mama | 2010-06-16 13:36 | 読書

雨がつづきます・・・

梅雨に入りました。毎日雨続きです。
6月は幼稚園も小学校も行事が多く、カレンダーはスケジュールでぎっしりです。
幼稚園の遠足は、北九州の動物園まで行ってきました。仲良し親子4組でお弁当を
食べたり、観覧車に乗ったり。もちろんキリンやライオンやゾウもみました。
上の子の幼稚園は徒歩遠足か、車で現地集合だったので、バス遠足が久しぶりで、
マイクをまわして自己紹介をしたり、歌を歌ったりするのが楽しかったです!

その後、別の日に先生も一緒に懇親会が夜あって、これもまた久々に
私だけ一人で夜でかけて、食事とお酒を楽しむ機会があり、上の子の幼稚園では
お昼で、ランチ程度だったので、なんだか新鮮で、担任の先生(25歳)と母親11人
(15人クラスなので)で盛り上がって楽しい時間が過ごせました!

今週は木~金でねーねが体験学習で海のほうに合宿にいくので、
バッグを買ったり、サンダルをかったり、このところ準備に追われていました。
あとは体調を整えていくだけ。車酔いをしないか心配しています。
昨日、思いついて、100均にいって、手芸のキットを買ってきました。
2~3時間でできたお守りです。反対側はスナップになっていて、小さなお手紙を
いれることができます。ぶたさんの下に娘の名前を刺繍しました。
「無事に行ってこれますように。いい思い出ができますように。」とお手紙しました。
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早速バッグにつけてくれました。ねーねのお泊りは、幼稚園の年長さん以来なので、
下の子は初めてのことで寂しいかもしれません・・・

20日は幼稚園の保育参観があります。父の日ということで、家族みんなで見に行きます。
何か父の日の作品を作っているようなので、楽しみです。
ひらがなが読めるので、最近はいろんな文字を読んだり、歌を歌ったりしています。
そのうちかけるようになれば、先生にお手紙。とかできるかな?
二人の成長が日々楽しみです。雨なのに、忙しくて、読書がすすみません・・・
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by arinko-mama | 2010-06-15 11:33 | つれづれ

「町かどのジム」 エリノア・ファージョン

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初版は1965年。私が生まれる少し前。
どこの図書館にも必ずおいてありそうな必読書。でも読んでいませんでした・・・
いつものように娘が読んだあと、「ママ、いいお話だったよ。」というので、
私も読んでみました。

次の8月10日(下の子と同じバースデー)で80歳になるジムはいつも町かどの
ポストのそばミカンばこにすわっていました。
8歳のデリーはそのとおり沿いに住んでいて、デリーが散歩にでかけるときは
いつもジムがいて、挨拶を交わす仲。ジムがいると安心でした。
ジムは昔船乗りをしていたので、その当時の話をたくさん聞かせてくれます。

もうすぐジムの誕生日。「なにがいちばんほしい?」とデリーが聞くと、
「海を見ること。あのにおいをかぐことができたらなあ。」と答えたジム。とても素敵です。
ラストがとてもおしゃれで夢があっていいです。
子供の読む本はこんな風に憧れの人物が登場して、人が温かく、愛にあふれ、
ラストがハッピーなのが一番!と思うのですが・・・今はいろいろですねっ。
挿絵もかわいくてとてもいい本でした。
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by arinko-mama | 2010-06-08 11:28 | 読書

「流星さがし」 柴田よしき

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「桜さがし」の続編。と知って、あ~あの新聞部の同級生の・・・と思い出しました。
浅間寺先生も登場して、その後の歌義は弁護士になって仕事をしている。
大阪から東京に拠点を移すことになり、先生からある女の子を紹介され、
その女の子から仕事を依頼されるのですが・・・

柴田さんの作品は少しずつ関連があったりするのも楽しいし、
その主人公一人一人の人間性がとてもよくあらわれていて、好きです。
この「流星さがし」でも、弁護士の仕事の話はもちろん興味深いのですが、
「桜さがし」にも登場したまり恵との遠距離恋愛、仕事との両立、結婚への思いなど、
共感できる部分があって、応援したくなるようなキャラクターが魅力。
読み終わったあと、私もがんばろうと元気をもらえるような話が多いです。
東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」の女将とお客さんの話の
「ふたたびの虹」が一番すきなのですが、「竜の涙」という続編がでたようなので、
今度読みたいです~!
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by arinko-mama | 2010-06-08 11:09 | 読書

「猛スピードで母は」 長嶋有

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なんだか長嶋有さんいいです。1972年生まれ。
年が近いからかもしれないけれど。芥川賞のこの作品もいいです!

表題作は昭和50年代の香り漂います。
団地、二層式洗濯機、まんが日本昔ばなし&クイズダービー、
ファンタと書かれたベンチなどなど・・・
そうそう、昔あったあった。とか、昔はそうだった。とうなずけるものばかり。

長嶋さんは男性なのに、女性の心情を描くのが本当に上手。
そして、女性が一人一人みんなさっぱりしていてかっこいい。
「猛スピードで母は」の母は、車のタイヤ交換を馴れた手つきで行い、
タイトルでもあるように、スピードを出して車の運転をする。
崖の上のポニョに出てくるソウスケ(惣介?)の母親のよう。

なんていうことのない日常なのだけれど、その中で
いろんな感情が生まれて、それを子供の眼から描いているので、
とてもせつなく、家族とは何か、親子の絆とは何かと考えさせられました。
まだ長嶋有さん気になるので、他の本も読んでみたいです。
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by arinko-mama | 2010-06-05 23:07 | 読書

「卒業の歌」 本田有明

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娘に借りてきた本ですが、「ママも読んで。いいお話だよ。」とのこと。
ダメダメクラスの6年3組。ガキ大将的なボスとそのとりまき。
委員長の女の子、帰国子女の子、人前で話すのが苦手な子、そして主人公。
いろんな子供がいるクラスが、合唱をきっかけにまとまっていくストーリー。

合唱コンクール、ありました。中学生のときでした。
担任の先生が熱血教師タイプで、中村雅俊さんの「ふれあい」を歌うことに。
指揮も先生。全然知らない曲を先生の好みのために歌わされている感がありました
が、だんだんまとまってきて、特別賞のようなものをもらった記憶が・・・

小学生ぐらいだといいけれど、中学生ぐらいになると、もめますね~
やる気のない男子に、強い女の子が怒ったりしてグダグダ。
でもそれもなんだかいい思い出として記憶に残っています。
いい担任の先生にあたると、クラスも盛り上がるんですけどね!

子供の頃に仲間と一体になって、何かをやりとげた経験を持っているというのは
後々とてもいい影響がありますよね。横のつながりとか、大事だと思うし。
NHKでドラマにして欲しいような、いいお話でした!
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by arinko-mama | 2010-06-04 12:37 | 読書

「アホの壁」 筒井康隆

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「バカの壁」のパロディではない。と筒井さんが最初に述べています。
「国家の品格」という本がベストセラーになったあと、「○○の品格」というタイトル本が
4年間で百数十冊を数えたそうです。
確かに私も「親の品格」を買ってしまいましたし・・・「アホ」の部類に入りますね~

お笑い芸人さんが面白いエピソードを話すアメトークなどの番組の視聴率が
いいのも、世間にはこんなに面白い人がいるのか。とか、あ~私と同じようなことを
してしまう人もいるのだなあ。と共感して笑えるのであって、その裏にはいろんな
苦労もあるけれど、笑い話に変えてしまう話術というか・・・
田村裕さんの公園での生活なんて、ダンボールを食べなくてはいけないぐらい
本当は大変なのに、ネタにしていましたし・・・

筒井さんがあげる「アホ」は人間くさいアホというか。
小説などでも人間って滑稽だなあ。と思うものもあって、それがなんだかせつなく
おかしかったり、バカくさくおかしかったり、悲しくおかしかったりするわけで・・・
そこに魅力を感じるからいろんな作品を読みたくなるのかもしれません。

筒井さんはフロイトを勉強されたみたいで、心理学的な話も出てきますが、
以前女医さんと一緒に仕事をしていた時期があって、他の人のエピソードを聞くと、
女医さんが「それは、○○症候群ね」と名づけていたので、どんなことでも心理学的に
なにか病名があるのだなあ。と思った記憶があります^^
結構おもしろいですよね。そういうの。

本のなかに、小さい頃から何度も怪我を繰り返してしまう人や、ガスの元栓を
しめたかどうか確認しに帰る人、同じ場所を何度も掻いてしまう人・・・など
あるあると思うような「アホ」エピソードがあり、笑えました。
最後に「アホ」がいてこそ人類の歴史は素晴らしかった。「アホ」万歳。で
終わっているところが愛があってよかったです。
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by arinko-mama | 2010-06-04 10:13 | 読書

「タンノイのエジンバラ」 長嶋有

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今日も雷がなっています。でも雨は降らないから、なんだか怖い感じ。
4つの短編が入っています。「バルセロナの印象」が一番好き。
大学の卒業旅行で、スペインに行ったので、
ガウディのサグラダ・ファミリアやグエル公園など思い出しながら読みました。

9歳年上の姉が離婚して、そのあと飼っていた猫が行方不明になったので、
元気付けようと弟夫婦がスペイン旅行を企画。
3人の微妙な距離感と緊張感が伝わってきてとてもいい感じ。
旅の途中で、お姉さんが怒るのですが、その怒り方が自分をみているようで、
私にも弟がいるせいか、とても親近感を覚え、お姉さんが一番好きでした。

一番素敵な文章だなあ。と思ったのは、
「しかし僕は、自分が冴えない散策の果てに小さなカフェで女主人に見守られて
仕事をしたことや、二人が異国で「本物の」ミサ体験をしたこと、二人が僕の不在を
残念がったこと、僕が二人は雨にうたれていないかとつかの間思いを巡らせたこと、
その出来事の全部を素晴らしいと思った。旅行をしているという実感があった。」
というところ。
旅をするということは、異国で普段とは違う体験をしたり、いつも一緒にいる家族の
ことを思ったり、一人の時間を楽しんだり・・・ということなんだという。いいですね。

他の3つの話にも共通しているのは、微妙な人間関係の距離感。
近所なのによく知らない女の子とか、同じ職場なのに素性がよく分からない男性とか、
家族なのに別れて暮らしていて久々に会ったとか・・・
でもなぜかどの人たちも優しくて、その関係性もいい感じで。
他の作品も読んでみようと思います。
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by arinko-mama | 2010-06-02 14:11 | 読書