「ジキルとハイド」 スティーブンソン

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どきどきミステリランドというシリーズ。児童書です。
娘用に借りてきたのですが、朝、子供たちが起きる前に読んでいたら一気読みでした。
有名な話ですが、きちんと読んだのは初めてです。
大人用の文庫はまた内容が少し難しいのでしょうが、児童書なので、とても
分かりやすかったです。

善人の医師、ジキル博士は、薬を開発し、実験するために自ら服用し、
悪人ハイド氏に変身する。日中は医者を続け、患者に一生懸命対応するが、
夜になると薬を飲んでハイド氏になって、お酒を飲んだりケンカをして過ごす。

だんだんとジキル博士に戻るための薬の量を増やさないと戻れなくなったり、
時間がたつとハイド氏に変身してしまい、コントロールがきかなくなってくる。
ハイド氏のときに自分がしてしまったことに対して、ジキル博士は悔やんだり、
周りの人に知られたくない思いで、うそをついたりするうちに追い込まれていく・・・
人が犯罪行為に陥る過程を描いているようで、興味深く読みました。
名作はやっぱり面白いですね。
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by arinko-mama | 2010-05-30 13:23 | 読書

「片耳うさぎ」 大崎梢

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成風堂シリーズの続きが図書館にないので・・・
これは小学校6年生のなっちゃんが主人公なので、娘にいいかな。と
思ったのですが、ちょっと長いかな~???
でも、少し年上の中学3年生の美少女、さゆりと一緒に謎解きをするというのが
なんだか楽しそう。いろんなことを知っているさゆりは頼りになるし、
怖がりやのなっちゃんと対照的でいいコンビ。
後半はなっちゃんが強くなって、行動的になるところがいいです~。

お屋敷の見取り図や家系図などがでていますが、最初の方でそういう複雑なのを
理解するのに少し時間がかかりました。どうもこういうのが苦手で・・・
でも複雑であればあるほど怖いし、知りたくなるし、ドキドキするし。
登場人物もそれぞれ個性的で、ドラマとかにしたくなりました!
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by arinko-mama | 2010-05-29 22:17 | 読書

「白川静読本」 平凡社編

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新聞の連載で白川静先生のことを知りました。
漢字の源である甲骨文などの読解に基づいて、古代中国の社会と文化を
解明、漢字に宗教的な意味合いがあることなど、白川文字学を打ち立てた
漢字研究の第一人者。

すごいのが、96歳で亡くなるまで、生涯現役でずっと研究を続けていたこと。
ひとつのことを執念をもってずっと続けるというのはなかなかできないことです。
本書は生誕100年を記念して出版された一冊で、各界の著名人が白川先生に
対する思いを語っていたり、白川先生の著作本を読んだ感想などを書いたものを
まとめたものです。

山根一眞さんが白川静先生の出身地である福井市の漢字教育について
書かれているのですが、福井県では県立図書館に「白川文字学の室(へや)」を
開設、子供たちへの漢字教育に白川文字学を導入しています。
一つの漢字にいろいろな背景や意味があることを知ると、いくつかの漢字を
関連付けて覚えることができるし、ただ書いて覚えるよりも、より親しみをもって、
より深く漢字を理解することができるのではないかと思いました。

まだ白川先生の著作を読んだことがないのですが、難しそうなので、
入りやすいところからいくつか読んでみたくなりました。
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by arinko-mama | 2010-05-27 12:48 | 読書

「手をめぐる四百字」 季刊「銀花」編集部編

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「手」をテーマに50人の方の肉筆原稿をそのままの形で掲載しています。
筆記用具もそれぞれ、原稿用紙も手持ちのもの、中には誤字をなおしたり、言葉を加えたり
している跡もすべてそのまま載せているものもあります。
きちんとしたフォントでしかみることのなくなった日本語が、一人一人の文字となると、
こんなにも違う字体なのか。と驚かされます。みなさん達筆。
メールなどに慣れている世代は、この原稿をすべて読むことができないのでは
ないかしら?そして、こういう字を書くこともできないのでは?と思います。

「手」をめぐる四百字。50人の方の原稿を読んで、「手」をめぐる言葉には
本当にたくさんの意味があるのだなあ。と感心しました。
冒頭の白洲正子さん。手を合わせるという行為について語っています。

「手を合せていると、右の指先から左の指先へ血が通い、その逆にも行くようになって、
次第にバランスがとれて落ちついて来る。」

娘の学校では給食の前に手を合わせていただきますをするようですが、
少し調べたところ、手を合わせないでいただきますと食べ始める地域も
あるとか・・・私はマクドナルドではさすがにしないけれど、外で食事をするときや
母が作ってくれた料理を食べるときには無意識にしているかもしれません・・・

図工や美術の授業で、自分の手をスケッチしたり、紙粘土で作ったりしたことが
あります。とても難しいんですよね・・・完成したものをみると、一人一人違って面白い。
出産直後、わが子の手のひらの小さいこと。人差し指を出したところその小さい手で
にぎってくれた感触はずっと忘れられません。
お風呂に入ると、ときどき娘たちと手のひらの大きさのくらべっこをします。
だんだんと大きくなるその手に成長を感じます。
手についていっぱい考えさせられた良質な一冊でした。
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by arinko-mama | 2010-05-25 23:10 | 読書

「古書店アゼリアの死体」 若竹七海

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「古書店」というタイトルと、表紙の絵のかわいさに手に取りました。
ミステリを読むのは久しぶりです。
事件にまつわる家系図がややこしくて、事件じたいはフムフムと半ば頭をこんがらせつつ
読みましたが、それよりも(失礼ですが・・・)古書店アゼリアの店主の72歳の紅子が
ロマンス小説についていろいろ語るところや、巻末にある紅子さんのロマンス小説注釈
が面白かったです。ロマンス小説というジャンルは、ダニエル・スティールぐらいしか
読んだ記憶がないけれど、紅子さんの言葉を聞いていると読んでみたくなりました。

あと、FM局のパーソナリティをつとめる千秋が、映画「ファーゴ」について語るところで
「ファーゴ」怖かったなあ。と思い出し、ここのくだりも面白く読みました。
事件の犯人について、オンエア中に発表するという設定もいいです~。
そんなちょっぴりお得感のある一冊です。
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by arinko-mama | 2010-05-25 12:53 | 読書

「くつろぎの時間 第21集」 文藝春秋企画出版部

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「週刊文春」の連載をまとめたものとのこと。
各界の著名人の方々の「くつろぎ」をテーマにしたリレーコラム。

みなさん私より年上の人が多く、いわゆる「大人」の人のくつろぎ時間の過ごし方。
人それぞれ、趣味や好きなことが決まってきていて、「くつろぎ」の時間は
だいたい同じことをしていたりします。

JT提供なので、煙草にまつわる話がちょこちょこ出ていました。
私は一度も煙草を吸ったことがないし、あの煙のにおいが苦手なのですが、
吸っている人に昔聞いたところ、女の子の「ケーキ」みたいなものとのこと。
今は喫煙することが健康上よくないということで、吸いにくい環境になっているけれど、
歌の歌詞などでも煙草がアクセントになっていたり、映画のワンシーンでも
煙草を吸うシーンがカッコよく出てきたり、子供の目線から見た「大人」は
煙草を吸いながら何かを考えているような後ろ姿だったりしたのに、
そういう文化がなくなってきたなあ。とちょっと思います。

いろんな人のくつろぎを読みながら、自分にとってのくつろぎの時間って
いつなのかな?と考えました。
時々ベランダから外を眺めるのが好きです。
幸い今のベランダからは空や、周りの山や下の道路を歩く学生さんたちや
たくさんの人を乗せたバスなどが見えたりして、結構楽しいのです。
天気がよくても悪くても眺めるのがすき。今日もみんな活動しているなあ。と
思うのがいいのかも・・・夜、星や月を眺めるのも、好きです。
そんな、何も考えずにベランダで外を眺める時間がくつろぎの時間かしら???
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by arinko-mama | 2010-05-24 22:13 | 読書

「海からの贈物」 リンドバーグ夫人

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今日から下の子の幼稚園は夏服。麦わら帽子をかぶってでかけました。
暑い日になると頭がびっしょり。靴も砂だらけ・・・毎日洗っています。
二人の子供がいない間はゆっくり過ごせるけれど、
帰ってきてからの時間はあっという間です。
今日の出来事をそれぞれが話し、シャワーを浴びさせたり、おやつを食べさせたり、
宿題をみたり、ご飯を食べたり、プリントを読んだり、明日の持ち物をチェックしたり、
お風呂にいれたり、絵本を読んだりして、寝かせるまで・・・

そんな日々のなか、「海からの贈物」を読みました。
リンドバーグ夫人は夫と5人の子供たちとアメリカで暮らしていますが、
2週間、島に旅に出て、そこでこのエッセイをかいています。
女性の生き方、生活、仕事、結婚、子育て・・・いろいろな方向から
貝になぞらえてかいていますが、バイブルのような一冊です。

妻として、母として、文筆家として、市民として、義務を果たしたいけれども
何よりも先に、私自身と調和した状態でいたい。
ものをはっきり見て、邪念に悩まされず、私の生活の中心に或るしっかりした
軸があることを望んでいる。ということ。
そのためには簡易な生活をすること。そして、一人の時間を大切にすること。
子供一人一人と二人きりの時間を過ごすこと、その時間には凡て意味があること
などなど・・・

浜辺で海をみて、波の音をきき、一人でいると、他の生き物に目が行く。
そして自然の中に自分が存在しているのだということに気がつく。
島での生活を通して、自分の生活を見直し、問いかけている。
日ごろ流れていく時間のなかで、一日一日を大事に、自分自身をきちんと
見失わないように、うまくバランスを取りながら生活していくこと。
またいつか読み返したくなるような名著でした。オススメです♪
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by arinko-mama | 2010-05-20 11:13 | 読書

「花のレクイエム」 辻邦生

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雑誌「挿花」に「十二の花物語」のタイトルで連載されていたものだそうです。
一月の山茶花から十二月のクリスマスローズまで、山本容子さんの銅版画が
添えられています。
自分の誕生月の「すみれ」から読んで、次に好きな花の「クレマチス」、
六月の「紫陽花」・・・など好きな順番で読んでみました。

辻さんの作品は初めて読んだのですが、きれいで、ロマンチックで、せつない。
花をみたときに、イメージする女性、思い浮かべる女性・・・
そんなちょっとした話なのですが、短いのに女性の人生がはっきりと浮かび、
余韻が残る文章。
朗読によく使われているようで、私も少し声に出して読んでみました。
難しいけれど、きれいな文章。聞いている人もいろんなことを想像しながら
聞くことができる・・・フィルム映画のような短編です。
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by arinko-mama | 2010-05-17 09:52 | 読書

「水の道具誌」 山口昌伴

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水にまつわる道具の一部を紹介しています。
こんなにもたくさんの道具があることに驚きました。
それだけ生きていくうえでは水が欠かせないということなのでしょう。

顔を洗う行為。今では流れる水かシャワーでバシャバシャ。
少し昔だと、たらいに水をはって、そこから水をすくって・・・。
洗面器でさえ、子供たちはあまり使わなくなりました。
お水を出しっぱなしにしないで、ためて使うということをしないといけませんね。

気になって娘の小学校で掃除の時間にバケツを使ったりするのかと
聞いたところ、班長がバケツに水をくんできて、そのお水で雑巾を洗い、
床をふいたりし、娘は水道のところをたわしでクレンザーの粉をつけて
ゴシゴシ洗っているとのこと。昔と変わらないのでホッとしました。

洗濯の歴史、洗濯したものの干し方。世界各国でも異なるようで、
それについても興味深かったです。
ちょっと外に出て散歩をしていても、洗濯物の干し方が家庭によって
いろいろありますものね。
娘は屋根の上に布団を干している家をみて、屋根に上って空を
みたりしてみたいなあ。とつぶやいていました。

ポスターをみて、お盆の上に徳利とお猪口とおつまみを置いて
温泉に入ろうとしたけれど、うまくいかなかった話がとても面白かったし、
道具の写真がたくさん紹介されていて、新書なのに読みやすかったです!
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by arinko-mama | 2010-05-16 13:14 | 読書

「マカロニの穴のなぞ」 原研哉

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タイトルにひかれて借りてみました。
原研哉さんのことを全然知らなかったので、手がけた仕事の話を
読むことができただけでもとても勉強になりました。

装丁もたくさん手がけているようですね。
集英社新書の装丁。淡いシルバーを基調として、中央に白い四角。
原さんがいうには、書店の棚や個人のバッグなどに存在するときに、
気持ちのいいものであるためには究極のシンプルさが必要。とのこと。
あまり装丁を重視して本を手に取ることはないけれど、
デザインしている側はいろんなことを考えているのだなあ。と
実感しました。

四角いトイレットペーパーの話は興味深かったです。
他のデザイナーさんですが、四角くすると勢いよくまわることがないので、
紙の無駄を省き、積み上げたときに隙間がないので運搬時などにも
無駄がないとのこと。
デザインした人の価値観を、使った人みんなで共有できることが
素晴らしいコミュニケーションとなっているのでしょう。
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by arinko-mama | 2010-05-13 23:46 | 読書