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「ふくろ小路一番地」 イーヴ・ガーネット

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岩波少年文庫は昔からドリトル先生とかいろいろなシリーズがあって、
中学生ぐらいのときにちょこちょこ読んでは、最後まで読みきれなかった記憶が
あります。この前、「クローディアの秘密」を読んでおもしろかったので、
今度は石井桃子さん訳のものを一冊!と思い、この本にしました。

ふくろ小路一番地に住む子だくさんのラッグルズさん一家。
その子供たちが次々にいろいろな事件を起こし、それを一章ずつまとめてあります。
私が好きなのは、「ケートと帽子」というお話で、奨学金で中学校に行くことに
なったのはいいのですが、制服や帽子などがいるので、お金がかかって大変!
でも、成績優秀者に町会議員からもらえる賞金で買った帽子を、うれしくて
海にかぶっていったところ、帽子が海に流されてしまうのです・・・・!

子供の頃と同じように途中から少しはいっていけなくなってしまい、
少し長く感じました。岩波文庫を読みきる小学校高学年の子供ってすごい。
そういえば、小5のとき、みんなナルニア国物語とか読んでたもんなあ~
私はファンタジーが苦手で、エジプト十字架のひみつ。みたいなミステリ
ばかり読んでいました。やっぱり大人になっても、嗜好ってあんまり
変わらないのかな??
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by arinko-mama | 2009-09-30 22:56 | 読書

「人生の旅をゆく」 よしもとばなな

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まず、子供が生まれてからも一緒に海外でも国内でも行けちゃうばななさんがうらやましい。
それなりにスタッフが同行して、取材旅行を兼ねているんだろうけれど。
海外に旅行にいくと、その国の価値観とか文化があって、いいなあ。と思ったり、
日本ではこうだなあ。と思ったり、比較してみることができて面白い。

ばななさんは結構日本の今を悲観的にみているようで、やっぱり東京のど真ん中に
住んでいると、ストレスも多いのかな。と思う。
今私が住んでいるところは、ばななさんがいうようなひどいことを言う人は
いないし、辛い目にあうこともなく、みんなのんびりと人生を楽しんでいるようにみえる。

ネット上で、ばななさんの書いた居酒屋チェーン店でのエピソードについて
問題になっていることを読んだ後で知って驚いた。
確かに、さっき読んだときは、ん?そうか、よっぽど人脈のある人たちが集まって
飲んでいたのね。ばななさんの知り合いの人だしね。ぐらいにしか思わなかったし、
確かに融通がきかないことってあるなあ~。と考えたりもした。

今日も古くなった三輪車を粗大ゴミに出そうかと、処理業者に電話をしたところ、
「三輪車一つだけですよね~。」と明らかに面倒くさそう。
前に住んでいたところでは、粗大ゴミの種類によって処理券の値段が決まっていて、
券を買ってそのゴミに貼って出すと、収集してくれる。というきまりだったのですが、
収集してもらうだけで、1500円になるという。処理場に持ち込めば500円とか。
そうですか~。と一応電話を切ってみました。
分解して出せばなんとかなるかな。と考えてみたり・・・
人数が少ないから、やっぱり人件費や運送費がかかっちゃうんでしょうね。
いろんな土地に住んでいると、その土地によってゴミの出し方とか全然違うので、
戸惑いますね。統一してくれるといいのになあ~と思います。

話がそれましたが、ばななさんの人生に対する考え方はとても納得のいくものでした。
いい思い出をたくさんもって、人生の終わりを迎える。
本当にそうですね。世の中の流れに惑わされることなく、自分のスタイルみたいな
ものをゆっくりしていけばいいのかな。と思いました。とても考えさせられることの
多いエッセイでした。
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by arinko-mama | 2009-09-30 02:08 | 読書

「いのちの木を植える」 岡田卓也×谷川俊太郎

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イオン㈱名誉会長相談役である岡田卓也氏の80歳の誕生日に谷川俊太郎氏が一編の詩をプレゼント。
「木を植える」というタイトルの詩。

その詩をベースに対談をしています。
大きな企業が海外や国内で植樹活動をしているのはCMなどでみかけます。
そういう活動に参加する人々も年々増えているとか。
とてもいい傾向だと思います。
最近は下の子が小さくて、参加できないけれど、パパの会社で年に何回か
ゴミ拾いや植樹ボランティア活動をしているので、それに参加したことがあります。
小さなことですが、何か環境をよくするために力になれたら。と思います。

この本にもありましたが、最近の子供たちは木に登ったこともないし、
りんごを丸かじりすることも出来ないとのこと。
(そういえばりんごの丸かじりはさせたことがないなあ~)
木漏れ日にあたったり、枝に登って考え事をしたり、木の下で寝転がっている図は
よく絵本などでもでてくるけれど、なかなか最近はいい場所がなさそうです。

それでも我が家の周りは割と自然が豊富なところなので、
休日はなるべく木や水や花のあるところに連れて行き、
自然に感謝する気持ちを持って欲しいなあと思っています。
木を植える行為が命を植える行為になる。そして人間同士を結ぶことになる。
とてもいいお話でした。
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by arinko-mama | 2009-09-28 22:15 | 読書

「たけくらべ・山椒大夫」 樋口一葉・森鴎外

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華恵ちゃんがNHKの「私の一冊」であげていたのが「たけくらべ」。
「たけくらべ」も「山椒大夫」も聞いたことはあるけれど、全く内容を知らない・・・
一度は名作を読んでおかなくては。と最近、ちょこちょこ読んでいます。

「たけくらべ」は少年少女から大人への一歩を踏み出す過程で
余韻の残るラストがとても印象的です。
明治時代の文語文を訳したものに、赤で注釈+いろいろな絵で説明してある
ので、とても分かりやすかったです。

「山椒大夫」は安寿と厨子王という呼び方でも知っているのですが、
こんな悲しい話だったんですね~。
あまりの衝撃的な展開に、ドラマでもみているような心地。
兄弟愛、家族愛にとてもあふれていて、名作です。
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by arinko-mama | 2009-09-26 11:15 | 読書

「月魚」 三浦しをん

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周りを緑に囲まれた場所で、ひっそりと経営する古書店。
少しBLっぽい雰囲気で物語は進んでいくけれど、それを上回る何か不思議な魅力が
ありました。古書店ということもあり、古い物を大切にする精神、そして、菜園から
野菜を採ってきたり、干しいもを食べたりというエコな感じも。

一冊の本に対する人々の思い入れの強さ、そして、昔の本を次から次へと
また大事に使っていくというシステムの素晴らしさ。
私は残念ながら、BOOK OFFで少し絵本を買った、ぐらいしか古本屋というものを
知らないので、神田とかに行くと、またいろんな魅力を発見できるんだろうなあ。
と思いますが、全然まだ知識がないですね~。

この前、本の特集をしている雑誌の中で、ある俳優さんが、自分が生まれた年より
前に書かれたものに、強く興味を持つ。と、古い本ばかり紹介していました。
そうか~。そういう考え方の人もいるんだなあ。と思いました。
最近少し古い文学を読むようにしているのですが、やっぱりいいものはいい。ですね!

「月魚」はたぶん「格闘するものに○」以来のしをんさんでしたが、よかったです。
「月魚」というタイトルのつけ方が素敵。魚が跳ねるところの描写が印象的です。
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by arinko-mama | 2009-09-24 23:19 | 読書

「カスバの男 モロッコ旅日記」 大竹伸朗

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角田光代さんが解説をしてらっしゃいます。
実際この本を読み終わった後、モロッコに行ってしまったそうです。
すごい行動力ですね。角田さんつながりでこの本にたどりつきました。

そしたら、あの「ジャリおじさん」という絵本を描いた人だということ。
鼻から毛が出ている面白い格好のおじさんが旅をするはなし。
強烈なインパクトでした。シュールな感じがなんともいえず好き。

そして、「SONGS」の坂本龍一さんの時に、坂本龍一さんのピアノと
同時に、そこからインスピレーションを受けて絵を描くというのをしていた
芸術家さんということも分かり・・・あー、あの人がそうなんだ。と!

芸術家の眼からみたモロッコ。行ったことはないけれど、その描写と
時々ある挿絵から、五感をフル回転させて想像する私・・・
ミントティーってどんな味なんだろう?コーランってどんな音楽なんだろう?
タイルモザイクはどんなにきれいなんだろう?と次々に知りたくなります。
全然知らなかったモロッコという国に急に近づいたような気分です。
ここで自分で見に行くかどうかが、角田さんと私の大きな差なのですね~(笑)
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by arinko-mama | 2009-09-23 00:14 | 読書

「自然のレッスン」 北山耕平

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初版は20年以上前なのに、今なおこの本を愛読書としてあげる人が多いよう。
食べることにまつわる本や、生き方にまつわる本や、生活の基本となることや、
いろんな本を読んできたけれど、それをコンパクトな詩の形態でまとめてくれている
一冊。という印象です。

 生きることで悩むひとへ

 食べるに十分な食べ物があって
 夜に安心して眠れる場所があり
 怖れと戦うだけの
 ちょっとした勇気があるのなら
 あなたは
 涙でまつ毛を濡らす必要など
 ないのではありませんか

本当にそうです。
そのほか、地産地消、マクロバイオティック、母乳育児、ストレス解消法、
呼吸法、散歩、健康法などなど・・・
第三部の食べ物のレッスンでは、野菜の栄養素などについて詳しく書かれて
います。こういう本は一冊もっていて、時々読んでいます。
薬などを下手に飲むよりも、食べ物と睡眠で治す。
新型インフルエンザにならないためにも、基本的な生活習慣を大事にしたいですね。
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by arinko-mama | 2009-09-22 02:29 | 読書

「海を抱いたビー玉」~甦ったボンネットバスと少年たちの物語 森沢明夫

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昭和三十四年生まれのボンネットバス。
与一さんと清くんという優しい親子にとても大切にされている。
与一さんは瀬戸内海の真ん中に浮かぶ大三島でバスの運転手をしているが、
事情があって、引っ越すことに。バスはスクラップにかけられそうになっていた。
そこを与一さんがかけあって、自動車解体業者にひきとられることに。

バスくんは悲しい思いをしながらも優しい親子の元を離れ、業者に連れていかれ、
そこで部品の倉庫として二十八年間眠り続け、「福山自動車時計博物館」へ。
榎さんというレストア職人さんが、バスくん新品同様に治してくれた。

その頃、山古志村では地震による大変な被害を受けていた。
子供たちを元気付けるイベントとして、バスくんが夏祭りに送迎することになった。
バスくんがゴミみたいな状態から、直せると信じた榎さんが一生懸命頑張って、
こうやって活躍している話をきき、子供たちは元気付けられる・・・

古いものを大切にする気持ち。本当に必要なものは何なのか。
日本にもレストア職人さんというすばらしい仕事をしている人がいるんですね。
物質で心を満たされるという時代から、少しずつ自然を愛する気持ちや物を大事にする
気持ちを持つ人が増えてきているといいな。と思います。

最近また、安い洋服を大量に作って売るというトレンドがきています。
若い女の子たちが山のように洋服を買っていたりするけれど、着なくなったら
ぽいっ!と捨てちゃったりしないで欲しいなあ・・・。
親からもらったものを大事にするとか、高価なものを大事に使うとかいう文化も
同時に受け継いでもらいたいものです。
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by arinko-mama | 2009-09-22 01:54 | 読書

「日本人なら「気品」を身につけなさい 瀬戸内寂聴 美輪明宏 平野啓一郎

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フジテレビの「ボクらの時代」。
3人のトーク番組ですけど、毎回、結構すごいメンバーだったりしますよね。
朝早い時間なので、ほとんどみたことがないので、こうして書籍化してくださると
とてもうれしいです。
平野啓一郎さんの「日蝕」は未読です・・・この中の話によると、辞書を片手に
読むような難解な本とのこと。

作家さんは美輪さんのように直接自分の作品に対して評価が分からないので
舞台のように拍手をもらえることがうらやましいとのこと。
でも、売れるようにと、作品の質を落としてはいけない。と美輪さんのお言葉。
確かに今のTV番組は簡単な内容が多くて、もう少し頭を刺激するような番組が
あったらいいのになあ~。と思うことがありますよね。
難しい小説でも、挑戦してみようかな!という気持ちはどこかにありますものね。
平野さんの作品もいつか読める日がくるかしら?

歳を重ねることでいろんなことがみえてくるそうです。
結婚、出産、子育てと、もう人生のベテラン??のように思えていましたが^^、
まだまだこれからなのですね。人生の先輩のお言葉は本当に励みになります!!
お二人ともまだまだ長生きしてください。
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by arinko-mama | 2009-09-20 01:03 | 読書

「女生徒」 太宰治

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娘に「太宰府」っていう本だと思われたのが笑えました^^
「太宰治」は「走れメロス」を書いた人だよ。と教えておきました。

初めて読みました。なんとなく難しそうな気がしていたのですが、
この日本図書センター版は活字が大きめで、読めそうな気がしたのです。
短編が7つ入っているのもちょうどいいですし。

「女生徒」は楽しみに最後に読みました。やっぱり一番キュート!
女の子の気持ちがとてもよく分かるし、今も昔も変わらず女の子はかわいい。
お風呂に入るシーンが好き。
「空には星がキラキラ。なんど見直しても、キラキラ。」
お風呂から星がみえるなんて、素敵だわ~~~。

「皮膚と心」という体に赤いボツボツができてしまい、すごく気になって
気になって・・・ご主人にみせて、そのあと病院に行き・・・っていう。
ちょうど2人目の出産直前に、同じように胸から首にかけて赤いボツボツが
ばーーーっと広がったことがあって、その時の不安な気持ちが
よみがえってきて。結局、私のは「脂漏性湿疹」という病気だったの
だけれど、そのせいかとっても共感してしまって、好きな作品になりました。
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by arinko-mama | 2009-09-19 23:43 | 読書