「声を聴かせて」 朝比奈あすか

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表題作と「ちいさな甲羅」の二つのお話が入っています。
表題作は、産後の娘と生まれたばかりの孫を3週間預かる母親目線で、
書かれた話。
ちょっと複雑な家庭なので、本当にせつなくて、もしこの母親のような立場に
なったら、自分はどうだろうか。といろいろなことを考えながら読みました。
娘に子どもがうまれ、育てていく様子をみる母親の気持ちとはどういうものなのか、
それも実際そうなってみないと分からないし、想像しながら読みました。

「ちいさな甲羅」は幼稚園時代の子どもに対する気持ちや、母親同士のまどろっこしい
やりとり、育児のストレスなど、あ~そうそう。こんな感じ、こんな感じ。と
共感できることばかり。実際今直面している人は、涙してしまうのではないかと
思われるくらい、すごくよくかけている。
主人公とは対照的な、海斗くんのママにもきっといろんな事情があって、
それはそれで、朝比奈さんなら、一つストーリーがかけそうな気がします。
子育て中のママにはぜひオススメの一冊です!
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by arinko-mama | 2009-08-31 04:33 | 読書

「愛しの座敷わらし」 荻原浩

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突然父親の転勤が決まり、古民家に住むことになる一家。
そこには座敷わらしが住んでいました。でも、見える人と見えない人がいます。
引越しの前後で、それぞれいろんな思いを抱えている家族。
一人一人の不安やストレスが、自分も引越しのたびに似たようなことを思うので、
とても共感できて、その上、家に座敷わらしなんてみちゃったら、
卒倒してしまうだろうなあ。などと想像しつつ、読み進めました。

その存在をみんなで確認しあってからは、急に家族が結束して、いい感じに。
ほのぼのした感じが分かりやすいストーリで、誰もが同じような感想を抱く
いいおはなし。でした。
田舎でのんびり暮らすのがいいのか、都会で便利な生活をするのがいいのか。
「住めば都」という言葉を胸に、転勤族の我が家は、いつでも仲良く頑張りたいです。
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by arinko-mama | 2009-08-29 23:46 | 読書

夏休みももうすぐ終わり・・・

9月から娘の小学校も始まり、また夏休み前の生活が戻ってきます。
7月の18日からでしたので、45日間。結構長かったような気がします。

前半、2週間実家に帰って、プールへ行ったり、アウトレットに行ったり、箱根一泊旅行に
行ったり・・・。こちらへ戻ってきて、長崎に一泊旅行に行ったり・・・

姉妹二人で家にいると、何かともめることが多くなってきました。
夏休み中に3歳になった下の子のおしゃべりが、最近達者になってきて、
主張がしっかりしてきたので、上の子も負けじと言い張り、しょっちゅう小さなケンカが
絶えません。男の子のように手をだすことはないですけど。

だいたいが、ねーねがやろうとしていることをマネしたがる。とか、邪魔するとか、
一緒に仲良くしたい気持ちはあるけれど、うまく遊べなくて嫌になっちゃう。とか。
でも、それもねーねが学校に行き始めたら、寂しくなっちゃうんだろうなぁ。

ねーねはこの夏休み、自由研究を3つ仕上げ、読書をたくさんしていました。
あとは、ちょっと難しい問題集をといてみたり、プールで25m泳げるようになったり。
結構頑張ったし、成長したなあ。と思います。
下の子は簡単なめいろを一冊やりました。だんだんと我がままになってきているので、
叱るときは叱らないと。という姿勢に変えています。
夜のおむつもはずして、あとは外で和式トイレにもいけるようにがんばらなくっちゃ!

今回は秋の異動なし。これからねーねの運動会、幼稚園選び、七五三と忙しく過ぎそうです。
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by arinko-mama | 2009-08-29 23:34 | つれづれ

「きみにしか聞こえない」 乙一

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久々に胸がせつなくなるお話でした。乙一さん、上手いですね。
3つのうち、2つが映画化されているよう。玉木宏くんとか、小池徹平くんとか・・・
こういう話は、今の若い人に支持されるんだろうなあ・・・

特に表題作がよかったです。
友達もいなくて、携帯を持っていない女の子。急に頭の中で電話がかかってくる。
自分と同じようにさびしい気持ちを抱える男の子から。
そして二人の不思議なつながりが始まる・・・

携帯がなくても友情が成り立つような世の中がいいですね。
幼稚園ママになって、携帯なしでは、この輪の中に入っていけない気がして、
結局買いましたが・・・
連絡事項をいっせいにメールしてくる人やら、日々の娘の話を日記風にメールする人
やらいろいろいました。今思うと、おもしろいです。

人はみんなどこか寂しい気持ちを抱えて生きている。
携帯がそれをつないでくれるツール。
でもそこに何か素敵なつながりがあれば、一つの物語ができるのかもしれません。
「バグダッド・カフェ」のコーリング・ユー大好きなので、
読んでいる間は、曲が頭の中を流れっぱなしでした。
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by arinko-mama | 2009-08-27 16:41 | 読書

「ぼくが探偵だった夏」 内田康夫

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ミステリランドシリーズ。
いくつか読みましたが、内田さんは作家さんの中で最高齢だとか。
今回は浅見光彦が小学校5年生の夏。軽井沢で避暑中におきた事件。
好奇心旺盛な光彦少年。目撃したシャベルで土を掘り、何かを埋めた人物の光景が
頭から離れない。
友人二人とともに、滞在中に事件に首を突っ込み、刑事さんとも知り合う。

お兄さんやお母さんも同じ感じで登場。
ルポライターの内田康夫氏も登場。近所の病院のドラ息子。
そして、光彦少年に、君は好奇心が強いから、将来は探偵のようなことをするといい。
などとアドバイスをしたりするところが微笑ましいです。

この少年時代があったからこそ、今の光彦がいる。と思うと、楽しいです。
4年生の娘も、おもしろかった~。と言っていたので、子どもから大人まで楽しめます。
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by arinko-mama | 2009-08-23 23:26 | 読書

「四万十川 あつよしの夏」 笹山久三

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昭和62年に文藝賞を受賞した作品。ネコの話とクラスの話が収録されています。

四万十川の近くで暮らす七人家族。五人兄弟の次男、篤義の性格はおとなしく、
成績はオール3。母のスミも篤義だけはよく分からない。
そんな篤義はネコのキィを大事にかわいがっている。
キィが子どもを産むと、間引きされ、捨てられるという過去を知っている篤義は
今回は絶対に間引きさせないと、初めて両親に背く。

クラスの話は、貧乏で塩をかけたご飯しか持ってこられない千代子を
「しおめし」とからかうクラスの男の子を許せず、普段おとなしい篤義が
精一杯立ち向かい、教室でケンカをする。

どちらも篤義が一生懸命考えて、自分が一番正しいと思ったことをしたのを、
両親や兄弟が静かに見守り、理解し、尊重しているところがとても素敵。
日本の家族はこのようでないと、いけないと思う。
父親の秀男が、
今の社会の競争の仕組みが、他人を思いやる気持ちを押しつぶしてしまう。
でも、かかわり方の問題で、自分が正しいと思ったらやってみること、
努力をすることで世の中を支配した考えから自立できる。
というとても大事なことを話しているシーンが感動的です。

そして、篤義のクラスの担任の吉田先生がとてもいいです。
新任の先生なのですが、落ち着いて、みんなの気持ちを聞き、一緒に考えようという
姿勢をもっています。こんな先生がたくさん増えるといいなあ。
最後の篤義が書いた、先生への手紙が素晴らしいです。
ぜひ読んで欲しいオススメの一冊です。
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by arinko-mama | 2009-08-21 01:04 | 読書

長崎 祈りの丘絵本美術館

長崎に一泊してきました。20年ぐらい前に、福岡から日帰りで家族旅行をして以来。
グラバー園と中華街の記憶が少しあるぐらいでした。
でも、グラバー園からみた、海がきれいだったことが印象に残っていたので、
普段、山に囲まれて暮らしているせいか、海を求めて、いざ長崎へ・・・

街中を走るチンチン電車。いいですね。歴史、宗教、原爆、異国情緒、漁業、お祭り・・・
いろんな側面を持っていて、ごちゃまぜになっているのが長崎の魅力でしょうか。
昨年のハウステンボスもよかったけれど、市内観光もよかったです。
ただ、暑かった・・・雨も降らず・・・3歳の子を連れて坂道や階段を登る、登る・・・
いやいや、へとへとです。

絵本美術館は、一階が童話館という本屋さんになっていて、絵本や児童書が
山のように置いてありました。涼みながら、パラパラと本をめくったり眺めたり。
概観もかわいいので、長崎に行かれる際は、ぜひ!

稲佐山にロープウェイでのぼり、夜景をみたのがとてもよかったです。
坂の上に建物がいっぱい。キラキラ輝く光が空まで連なっていて・・・
8月の終わりに長崎出身の福山くんが稲佐山でコンサートをするそうです。
夏の夜に野外コンサートっていいですね、いつか行ってみたいです。

娘は小4なので、まだ宗教の弾圧など、よく分からない様子でしたが、
パパの解説でなんとなく理解したようです。
出島など、歴史を習っていれば、少し興味も沸くのでしょうけれど。
でも、行ったことがある。ということで、逆に興味をもってくれるといいです。

帰りに嬉野温泉でトロトロ湯に入って、汗を流してきました。
おかげでよく眠れました!とても楽しい家族旅行でした☆
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by arinko-mama | 2009-08-21 00:38 | 旅行

「ぼくと、ぼくらの夏」 樋口有介

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1988年といえば、ちょうど高校生のころ。
同じ高校生の主人公にしては、大人っぽい言動。
お酒もタバコもやるし、バイクにも乗る。同級生の中にはディスコに行っている子も。

警察官の父親を持つ戸川春一とテキ屋の娘酒井麻子が、同級生の自殺をきっかけに
事件を探っていく。
ちょうど夏の暑い時期。登場するコーラやレモンスカッシュやマックのハンバーガーが
なんだかおいしそう。
父親とのいい感じの会話。春一の作る料理のおいしそうなこと。
そして麻子との会話がなんだかかっこいい。

ちょっぴり会話部分が長くって、途中飛ばし読みをしてしまいましたが、
青春ミステリという感じでなかなか面白かったです!
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by arinko-mama | 2009-08-18 23:43 | 読書

「ミサコ、三十八歳」 群ようこ

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三十八歳って書いてあると、借りちゃいますね。同級生。
といっても、ミサコさんは独身で、雑誌の副編集長。仕事を続けてます。
ネコちゃんがやすらぎの場。

全然立場が違うけれど、亡くなったお母さんのかわりに、十六歳年の離れた
グラビアモデルのエリカの世話をやいたり、残されたお父さんの心配をしたり。
ネコちゃんに対する愛情などは、子どもに対するそれと同じようです。
ペットシッターという言葉をはじめて聞きました。
留守の間にえさをやったりしてくれる人がいるんですね。おもしろい!

群さんの本は、電車なんかで軽~く読むのにぴったりです。
個性的な登場人物が出てきて、なんだかクスクス笑えるような。
特に大事件がおこるわけでもないけれど、読み進めてしまいます。
会話の運び方とかが上手なのか、サクサク読めました☆

タイトルから、もっと三十八歳らしい、つぶやきとか悩みとかいろいろ
書いてあるのかと思ったけれど、ミサコさんはそれなりに楽しそうなので、
ちょっぴり期待はずれでしたが、でもいろんな三十八歳がいるのだということで、
元気をもらいました!
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by arinko-mama | 2009-08-14 23:08 | 読書

「綺麗な生活」 林真理子

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たま~に読みたくなってしまう林真理子。
この美しい花の装丁にひかれ、「BOAO」連載。と知り、読んでみました!

港子(みなこ) 林さんは名前の付け方のセンスがいいなあ。 は、有名人が通い、
女性誌にも取り上げられる美容整形クリニックで働いている。
日ごろから、美容に気をつける女性と接しているせいか、人の顔に目がいってしまう。
また、30歳になり、そろそろ自分の進む道についても気になっているところ・・・。

バブルをひきずっているような内容に、こんな人たちまだいるのかしら?と
想像しながら読むのが楽しい。
あーじゃない、こーじゃないと自分の恋愛についてクールに分析している港子。
女性のしたたかさ、プライドの高さ、みじめさ。いろんな感情が描かれていて、上手。
最後の展開に、ええーーっ。とあっけなく驚いたけれど、港子ならやりかねないわ~。
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by arinko-mama | 2009-08-14 23:05 | 読書