「グッモーエビアン」 吉川トリコ

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ずっと長い間事実婚状態の父と母。その間に育ったはつき。
楽しければいいじゃん!がモットーで、派遣社員の母とプー太郎の父、中学生のはつき。
は貧乏生活。将来はオーストラリアに移住する夢をもつ。

新しい家族の形を描いた小説が多いけれど、これもまたとんでる話でした。
自分より少し年下の作家さんのかいたものを読むと、言葉遣いとかが漫画っぽくて、
普段絶対使わないような言い回しがたくさんでてきて、やっぱり感覚が違うな~。と
思ってしまいます。この本もそうでした。

ただ、名古屋が舞台で、今池・大須・瑞穂などの地名や、すがきや、コメ兵など、
なつかしの名古屋ものが出てきたし、名古屋弁もただただ懐かしく、
当時勤めていた頃の同僚の女性の口調を思いだしながら、イントネーションを
あわせて読んだので、目に浮かんでくるようにリアルに読めて楽しかったです!!
名古屋弁を知っていないと、独特のニュアンスが分からないかもしれないです・・・
こんな家族でも素直に育っているはつきがかわいらしくて、応援したくなる、
元気の出る一冊でした。こんな家族、ありそうな、なさそうな・・・
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by arinko-mama | 2008-11-24 22:05 | 読書

「パンケーキの国で」 伊藤美好

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「パンケーキの国」デンマークに子ども3人を連れて留学してしまった主婦のお話です。
それを実行した伊藤さんもすごいし、それを認めてくれたご主人もすごい!!
デンマークに行くまでのくだりを読むと、あ~私にはとてもできないなあ。と思います。

子どもたち3人はデンマークの学校に通います。
言葉もわからないまま、異国の学校に通うなんて、大変だったろうなあ。と。
我が家は日本国内で、方言に慣れるのでさえ、大変なんですから!

デンマークの教育は、日本と違って競争意識がなく、のんびり。
自分のしたいように過ごすスタイル。
教師も休憩時間をしっかりとって、自分の時間を大切にしている様子。
日本でおきている、体罰や校則問題など全然ありません。
そんななか、子どもたちが感じる自由。をいろんな感想を交えて考察しています。

確かに日本は「できない」より、「できる」ことがいいこと。
放課後も塾や習い事で忙しく、十分に考えたり遊んだりする時間が少ないように
思います。デンマークでは、高学年ぐらいになると、夜遅くまでダンスパーティーに
でかけたりと、発散する場所が設けられているそうです。

何が子どもたちにいいのか。国によっていろいろと制度や考え方が違うし、
現にデンマークに行って帰ってきた彼女の子どもたちは、日本の学校になじめず、
不登校になっているようす。それはそれで、大変ですね。
日本では当たり前。と思っていることが、他の国では全然違うんだ。ということを、
こういう経験談から知ることができます。
日本の学生がこの本を読んだら、こっちがいいな~。なんて思うかもしれませんね。

デンマークの教育事情、生きていくうえでの考え方。環境問題など、とても参考に
なりました。他にもまたデンマークについて読んでみたいです。
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by arinko-mama | 2008-11-23 19:01 | 読書

「ジェニーの肖像」 ロバート・ネイサン

爆笑問題の太田光さんがすすめていたということで、読んでみました。
そうでなければ、この本と知り合えていたかどうか・・・。
でも、おすすめどおり、名作でした!

貧しい画家イーベンは、まったく描くことができずにいました。
そんな冬のある日、公園で、一人の少女、ジェニーと出会います。
不思議な魅力をもったジェニーのことがなぜか頭から離れず、絵も順調に売れ始めます。
その後も時々イーベンのもとにあらわれるジェニー。しかし、少しずつ成長しています。
彼女の話に出てくる両親のことを調べてみると、数年前にすでに亡くなっていたり、
学校にも彼女は通っていない・・・など不思議なことばかり。

それでもジェニーのことが忘れられないイーベン。
時々しか会えず、しかも一日のうちの数時間しか一緒に居られないジェニーと
有意義な時間をすごします。
イーベンが描くジェニーの肖像は高い値がつき、その後も順調に画家としての道を
すすみます。一方ジェニーは留学をすることに。
だんたんと年齢が近づきつつある二人。時間をこえての恋愛は成就するのか・・・

恋愛ものとしても読めるけれど、ロバート・ネイサンの詩のようなものや、
イーベンが語る人生とは・・・のような話が、とても興味深く、勉強になりました。
こういう古い名著を読んでしまうと、現代の小説って・・・と考え込んでしまいますが、
それはそれで、また違う魅力???
時々、古くても内容のいい作品に出会えると、得した気分になります~!
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by arinko-mama | 2008-11-21 14:19 | 読書

落ち葉のしおり

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落ち葉を拾ってきたねーねが、しおりを作ってプレゼントしてくれました。
いちょうの黄色がきれいです。早速使ってます。
本好きな私にぴったりのプレゼント。
うれしいです!
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by arinko-mama | 2008-11-20 15:11

「長い終わりが始まる」 山崎ナオコーラ

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「浮世でランチ」も会社になじめず、一人でランチをするOLの話だったけど、また・・・
大学生の小笠原。(女の子ですが、登場人物は全員苗字なので、最初分からなかった)
マンドリンサークルで、特に役職などのポジションもないのに、音楽が好きで
4年間居続けている・・・

懐かしい大学生時代の会話。音楽サークルではなかったので、専門用語とかは
よく分からないけれど、雰囲気は伝わってきました。
思い出作りのためにいろんなことをすることを嫌う小笠原。
そんな風に思ったことはないから、彼女の考え方には、そういう風に思う人もいるんだ。
という感じ。でも、理解したいような気もします。

大学生生活は学業のほかにサークルや、途中から就職活動も。
居場所を見つけるのに、苦労する数年間でもあります。
今は携帯電話やネットの掲示板もあるし、人間関係もより複雑なんだろうなあ。
なんてことを考えました。
社会に出ることもなく、好きなことだけをして生きられたら楽なんだろうけれど、
そういうわけにもいかないんですよね。そんな歯がゆい気持ちが出ていたのかな。
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by arinko-mama | 2008-11-17 01:24 | 読書

「映画篇」 金城一紀

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映画にまつわる5つの話。少しずつ人物がリンクしています。
それから、区民会館で「ローマの休日」をみるという設定もリンク。

今は映画館で映画を見る機会がすっかり減ってしまいました。
TVでもいろんな映画がみられますし、TSUTAYAに行けば、たくさんのDVDがあります。
暗闇のなかで、ポップコーンを食べながら、同じ映画を多くの人と一緒にみるという
喜び。時々笑い声が沸いたり、しくしく泣く声が聞こえたり・・・
いろんな感じ方があるんだなあ。と思い、同じ映画館からバーッと出て、
その後めいめいの道を歩んでいく、なんだか不思議な解放感。
そして、今日見た映画について、喫茶店で感想を話したりする幸せ。

そういうのが映画館の魅力ですね。最近近所の小さな映画館も閉館するとか。
いろんな映画が上映されることを知りながら、足を運ぶことができませんでした。

そんなことを思いながら、金城さんの作品を読みました。
たくさんの映画のタイトルが登場するのですが、見ている映画が少なくて、
想像することしかできなかったのが残念でしたけど、一つ一つの作品は
魅力的でした。最初から2つが好きです。
映画を通じて知り合う、人と人がつながる。そんな優しい作品が続きます。
とても文章がうまくて、ひきこまれるなあ。と読んでいて思いました。
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by arinko-mama | 2008-11-16 13:10 | 読書

「グアテマラの弟」 片桐はいり

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「笑っていいとも」のテレフォンショッキングで、はいりさんが出たときに、
グアテマラに弟が住んでいるんですよ。と盛り上がった話。読んでみたかったのです。

グアテマラっていう国すら知らないし、コーヒー通ではない私はコーヒーの産地だと
いうことも知りませんでした。
弟さんはラテン音楽が好きで、グアテマラでスペイン語を勉強していたところ、
そのスペイン語の語学学校を経営する年上のぺトラさんと出会い、ひとめぼれ。
そのまま結婚して住み着いてしまい、今では日本人を招待して週末には日本料理を
振舞っているという。体型も横に太って、すっかりグアテマラに溶け込んでいる・・・

はいりさんと弟さんとの関係、日本にいる両親と弟さんとをつなぐFAXやネットの話、
実際にグアテマラに滞在して感じたことたくさん、たくさん・・・!!!
ウルルン滞在記のようで、とても興味深く読みました。
はいりさんの観察眼がすばらしく、お酒やタバコやコーヒーなどについての話も
女性なのに、とても詳しく(!)、少年との交流、トイレの事件のことなど、
とてもユーモラスに語っています。

現実には、ここまで弟さんのことを理解するには、いろいろ紆余曲折あったでしょう
けれど、最終的には本人が幸せそうに暮らしている姿をみて、姉として納得して、
応援しているような雰囲気。グアテマラにまだ居続けたいような、一人になりたいような
複雑な気持ちを抱え、帰りの飛行機ではなぜか涙するはいりさん。
グアテマラという国についても知ることができたし、一つの家族の形をみることが
できたし、はいりさんや弟さんの人生についても勉強になったし、
紀行文も読むことができたし、一冊でたくさん味わえる贅沢な内容でした!
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by arinko-mama | 2008-11-12 00:17 | 読書

「初雪のふる日」 安房直子

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寒くなってきました。そろそろコタツを出さないと。
「初雪のふる日」という絵本を読みました。
ねーねに読んで聞かせていたら、下の子が私と同じように本をもってムニャムニャ
読んでいました。その姿がとてもほほえましいです。

秋のおわりの寒い日。女の子が、道にろうせきで書いた石蹴りの丸がどこまでも
続いているのに気がつきました。ケンケンパーをしながら、たどっていくと、
いつの間にか前と後ろをうさぎが囲んでいました。

女の子は昔おばあちゃんから聞いた、初雪のふる日はうさぎにさらわれてしまうという
話を思いだして、怖くなり、おまじないをとなえるのです・・・

こみねゆらさんの幻想的でかわいらしいイラストが、安房直子さんのどこか少し
こわくて、不思議なストーリーにマッチしていて、とても印象に残りました。
地面に丸を書いて、ケンケンパーをしている子って、最近はいないなあ~。
私が子どもの頃は、温泉マークなんか書いたりして、ケンケンパー遊びを
よくしたものです。今でも地面に文字がかける石をみつけると、いろいろ書いたりして
遊びます。いつまでも子どもの頃の記憶って残っているものですね・・・
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by arinko-mama | 2008-11-11 18:37 | 読書

「小学生日記」 hanae*

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2003年12月。話題になった本だなあ。という記憶があります。
作文コンクールに3年連続で受賞しているという快挙!
今では華恵という名前にかえて、エッセイをかいたりしているようです。

それにしても、小学生でこんなに上手にかけるなんて。と驚きです。
たぶん一番幼いときの文章が「ひとりでまっていた日のこと」だと思うんですけど、
駅でお母さんと待ち合わせをしていたら、全然お母さんがこなくって、悲しかった。と
いう題材で、普通の小学校3年生なら、あっという間に終わってしまいそうな作文なのに、
待ち合わせにいくときの気持ちや、待っているときの情景(見たものすべて)、
感情の動きを時間を追って丁寧に説明しているのがとても素晴らしいです。

学校での様子、お母さんとの会話。こんなにリアルに書いてしまってもいいのかな。
と思うくらい、自分の家庭のこと、友達について思うこと、受験について・・・
今の等身大の自分の気持ちを、もう本当に素直に、すごく分かりやすい文章で
書いてくれています。文章の最初と最後なんて、作文のお手本のよう!!

コンクールに出品した作品は、娘にも読んで聞かせました。
こんなに長い文章を書いたということにも驚いていましたし、面白そうにきいていました。
華恵ちゃんのすすめている本は何でも読みたくなるし、今かいているエッセイも
読みたくなりました。重松清さんの「きみは友だち」という映画にも出ているようなので、
それもみてみたいなあ。と思いました。
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by arinko-mama | 2008-11-09 08:10 | 読書

「大きいたねと小さなたね」 東君平

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絵が大きめで、文字も大きいので、低学年向けかな。
大きいたねはにがうりのたね。お父さんがまきます。
小さなたねはあさがおのたね。7さいのミナちゃんがまきます。

4がつ。ベランダのプランターに二人でたねをまくことからスタート。
途中、ねこ、ボール、台風などの災難にあいつつも、すくすく育っていく2つの植物。

最後は夏休みも終わるころ。にがうりを収穫して食べます。
あさがおもきれいに咲きました。
「ミナちゃんもすこしおおきくなったね。」ってお父さん!
ほのぼのして、いいおはなし。

植物を育てることで、自然に関心がもてますね。
ちょうど小学校の朝顔ぐらいかな、みんながスタートするのは。
我が家はねーねの要望で、プランターに2種類だけお花を育てています。
姉妹仲良く(?じゃないときもあるけど)お水をあげています。

ねーねは動物にも関心がいっているらしく、仲良しのお友達と一緒に
今日は教室にある、めだかの水槽のお水をかえるんだそうです。
本当はなんとか係の仕事だそうですけど、みんなやりたがらないとか。
5匹ぐらいいためだかさんも、今は一匹。時々えさもあげているそうです。
仲良しのお友達が、「めだかさん、汚いお水を飲んでいるとかわいそうだね。」と
いうので、かえてあげることにしたそうです。
このお友達がとてもいい子で、最近のねーねに、いい影響を与えてくれています!
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by arinko-mama | 2008-11-07 14:48 | 読書