「パジャマガール」 きどのりこ

a0020440_111690.jpg
3つの短編が入っています。前2つが好きです。

「パジャマガール」は学校を拒否し続けている小5の少女アッコ。
いつもパジャマを着て、団地の公園の砂場にいたりするので、近所の人たちから
避けられているような存在。
ある日、アッコと同級生のミナが、自分の家からみえるその砂場で、
三日前から行方不明だったミナの飼い猫を生き埋めようとしているアッコをみかける。

弟が心臓にバイパスをつける手術をすること、そしてその弟が飼い猫を大事にしている
ということ、なぜ生きている猫を埋めるようなひどいことをするのか。と問いかけるミナ。
「うざったい」と言いながらも、動揺した様子のアッコ。

次の日から二人は仲良くなり、親からの虐待、登校拒否の理由など、ミナにうちあけて
いくアッコ。ある日、アッコが立ち直るきっかけとなる出来事がおきる・・・

児童書の短編なのであっけないくらい短いのですが、もっといろんな話や、
その後のアッコなど、続きも読みたかったです。
ただちょっと児童書というよりは、中学生ぐらいから大人対象かな~。
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-26 01:15 | 読書

「生きてるだけで、愛。」 本谷有希子

a0020440_0315173.jpg

外は激しい雨。最近こういうスコールみたいな雨が多い気がします。雷とか。

メンヘルという言葉、初めてです。メンタルヘルスの略なのかな。
この本によると、鬱じゃ重いってことでかわいく言っているらしい。
過眠症状。精神的に浮き沈みの激しい日々。

その日々がつづられているのだけれど、表現がすごく攻撃的というか、過激というか・・・
こんなギリギリの精神状態で毎日を送っている人たちが存在するんだなあ。と
実際にありそうな掲示板のやりとりを綴ったところを読みながら考えたり。

寧子が働き始めようとするイタリアン料理屋さんで、家族的な温かい人間関係に触れて、
これで症状がよくなって、社会人として復帰するのかと思いきや、そう上手くはいかない
あたりが、意外だったけれど、逆に現実的で、すーっと入っていけました。

躁鬱を繰り返す自分の体と正直に向き合い、恋人にはその心情を全部打ち明けている
彼女のせつない気持ちが少し理解できたような気がして・・・
でも、精神的に病んでいる人たちに実際に出会ったときに、何をしてあげれば
そこから救い出してあげられるのか、結局この本を読んでも分からず、
なかなか精神の病と戦うというのは大変なものなのだなあ。としみじみ。
それが犯罪や自殺につながらなければいい。と切に願いました。
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-26 00:49 | 読書

「浮世でランチ」 山崎ナオコーラ

a0020440_2329024.jpg
ナオコーラさん。っていう名前。浮世でランチ。っていうタイトル。
なんだかおもしろい!

20代のOL、丸山さんが主人公。
ランチタイムには一人で公園に行き、いつも同じ「エーエム・ピーエムのシーフードドリア」
を食べる。(理由もあとでなんとなく分かる)

群れるのが嫌いな丸山さん。ルーチンワークばかり続く仕事をやめ、タイやミャンマーへ
一人旅。そしてそれと同時進行で学生時代の自分の話を交互の章でつづっている。

話自体は淡々と進行するので、途中でやめよっかな~。と思うのだけれど、
時々なんだかハッとさせられる、気になる言葉があったりして、ついつい最後まで
読んでしまいました。

自分の世界がきちんとあって、でもそれを分かってくれる人がなかなかいなくて、
それだったら一人で。という丸山さん。
外国に行ってもやっぱりうまく自分の思っていることを表現できなくて悩んだり。

印象深いのは、鈴木くん。
「救急車の音を聞いたとき、必ず目をつぶるんだ。あの音のする車の中で、
誰かが痛い思いをしてるって思うと、なんだか耐えられないような気分になるんだけど、
そんなことってない?」
っていうセリフ。

私も救急車をみかけたり、音を聞いたりすると、助かりますように・・・って祈ったり、
いまだに霊柩車をみると、親指を手のひらで隠してしまったりします。
なんだかそんなことを思ったり、気づかされたり・・・

人と関わるのは難しいですよね。話をしてみないと分からないし、閉じこもっていても
自分のことを理解してもらえないまま。
私もOL時代、いつも元気で明るい同期の友人と帰りのホームで一緒になって、彼女が
急に「つらい」と泣き出したことにびっくりして、みんないろいろと悩んでいるんだなあ。と
しみじみ思ったものです。

実はこの本、これだけいろいろと考えさせてくれたってことは、いい本なのかな!!
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-25 00:27 | 読書

「秘密の島のニム」 ウェンディー・オルー

a0020440_1522367.jpg
この秋公開の「幸せの1ページ」の原作本です。
作家アレックス役のジョディー・フォスターが、自分の息子がこの本を読んで、
本を読むことが好きになった。と、話していたのをみて、
上の娘が読んでみたい!と言っていたのですが、偶然図書館の新着図書にあって、
早速親子で読みました。「おもしろいから、早くママも読んで~!」とせかされながら。

詳しい内容は映画をみると分かると思うので、お楽しみに。
私が感心したのは、ニムという少女が無人島で動物たちと会話をし、たくましく生きる
術を父親から学び、どんな場面でもあきらめずに前進しているところです。

映画ではアレックス主体に描かれているようですが、原作はニム主体なので、
子どもが読んで、とても元気づけられるし、ニムになった気分で冒険もできるし、
読み始めたらとまらない一冊になると思います!!
親子で読むのにおすすめ。そして映画ももちろんいつか娘と一緒にみたいと思います!
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-20 02:07 | 読書

「すいかの匂い」 江國香織

a0020440_13395878.jpg
夏も終わってしまいましたが、まだ読んでいなかったので・・・
小さい女の子が主人公の、夏に起こった出来事の短編集。
少し残酷で、少しきれいで、少しせつなくて・・・
女の子なら、誰もが心のどこかにしまってある似たような記憶。

子どものころって、今みたいに善悪の基準がまだあいまいだから、
自分の基準で行動しているし、大人の世界もよく分からないで生きてるんでしょうね。
知らないおじさんについていってはいけませんよ。と親に言われているのに、
なぜか楽しそうでついていってしまったり、危険なところと分かっていても、
どんどん入っていってしまったり、簡単にうそをついてしまったり。
好奇心旺盛だし、行動は意外と大胆。

「ルビーのゼリーみたいに赤く四角いおさしみ」とか、「汗をかいたビール壜のちゃいろ。」
とかいう、江國さんの独特の言い回したくさんでてきて、永久保存版という感じ。
(本だから、残っているけれど、何度も読み返したくなるような・・・という意味)
江國さんの作品をひとつの学問として学んでみたい。そんな気がします。
大学生で、やっている人、もういるかしら???
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-19 13:56 | 読書

「ひなのころ」 粕谷知世

a0020440_073295.jpg
かすやちせさん。
入試問題や塾の問題にも取り入れられている作品のようです。

少し前の時代の日本家屋。瓦葺き木造二階建て。周りは田圃。
季節の移り変わりを肌で感じ、地元地域の人々との関わりの中で育つ少女、風美。

風美四歳の春、、十一歳の夏、十五歳の秋、十七歳の冬の4つの章です。
最初の四歳の春の章が一番好きです。
風美がこの家や周りの人にもついろいろな感情。お雛さまとの会話・・・

このような日本家屋に住んだことはないけれど、祖母の家にあるちょっとした置物、
写真、時計、お手洗い、納戸、お仏壇・・・いろんなものがちょっとだけ怖かったことを
思い出します。

そして、父親は忙しく、母親はいつも病気がちの弟の世話に追われ、祖母は怒ると怖い。
誰も私のことを愛してくれていない。寂しい風美。

その後、この感性豊かな風美がどんな風に成長していくんだろう?と興味をもちます。
風美が年齢を経るにつれて、反抗期やもやもやした中学生時代を経た後、
少しずつ自分が育った環境や、家族について理解して、成長していく姿を
ずっと追い続けていく形式になっています。

その年齢によっての心の変化がとても上手に描かれていて、
そうそう、こんな風に感じていたなあ~。と自分が経験した感情を思い出しながら
丁寧に読みました。竹取物語のエピソードや、時々みえる女の子の幽霊の話、
お祭りでのエピソードなど、日本特有のファンタジックな世界もちりばめられていて、
おもしろかったです。
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-18 00:38 | 読書

アンジェラ・アキの「手紙」

とってもいい曲ですよね~。
NHK「みんなのうた」で聞いて、そのあと、教育テレビの合唱コンクールのドキュメントの
ようなものをみて・・・
中学生ぐらいの子どもたちへの応援歌。
手紙の形態になっているので、とても心に響きます。

自分が作った歌を自分でピアノで弾いて、歌っている彼女がとても素敵です。
尾崎豊の「十五の夜」や「卒業」みたいに、この世代に共感できる歌が
なかなかないですよね。愛や恋の歌はあるけれど・・・

ドキュメントでは中学生が涙を流していたりしたので、きっと全国の中学生が共感
しているはず。私も当時を思い出しながら、しみじみと聞き、娘も歌ったりしています。
いい曲だわ~。紅白で歌ってくれるのが楽しみです!
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-17 01:45 | 気になるもの

「十歳のきみへ 九十五歳のわたしから」 日野原重明

a0020440_165011.jpg
10月には97歳になられるんですね。いまだに現役。
すごいです、日野原先生。
十歳ぐらいの子どもに聞かせるような丁寧な言葉遣いで、ゆっくりお話しを聞いている
といった感じで読みやすいです。

自己紹介から始まって、寿命ってなに?、人間はすごい、十歳だったころのわたし、
家族のなかで育まれるもの、きみにたくしたいこと。
そしてあとがきには、この本を読んでくれたきみと、きみのお父さんとお母さんへ
で締めくくられています。とてもいい内容でした。

「わたしがイメージする寿命とは、寿命という大きなからっぽのうつわのなかに、
せいいっぱい生きた一瞬一瞬をつめこんでいくイメージです。」
とか、
「きみが今日流したなみだは、だれかのなみだをわかるためのレッスンかもしれません。」
とか。
そうそう、ユーミンの「ダンデライオン」にも、似たような詩がありますね。

一つ一つの言葉に、95歳生きてきたという重みと深みがあって、
子どもだけではなく、どの年齢の人でも勉強になる名著です。

娘が一人で読んでも、まだピンとこないかもしれないけれど、
ちょっと読んであげようかな。もう少ししたら、自分で読めるかな~。と思います。
(自分が小3のころはこんな本全然読んでないですものね)

自分の命を絶つことを考えていたり、つらくて前に進めなくなりそうな子どもたちにも
是非読んでほしいし、こういう話をきちんと親子でしていくことが必要ですね。
「西の魔女が死んだ」みたいに、生き方を教えてくれる人生の先生のような存在が
求められている今、とってもいい本に出会えました。
皆さんにも是非是非おすすめです~!
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-17 01:42 | 読書

小雨の休日

今日はパパがいなくて、車がなくて、小雨で・・・一歩も外へ出ず。
上の子の学校がお休みのときは、下の子はいつものようにお昼寝をしないんです。
添い寝してあげても、すぐ起き上がっちゃう。

午前中は、上の子が前からずっとやろう、やろう。と言っていた、フェルトの小物の
ストラップを作ることになり、彼女は手芸は初めてなので、つきっきりで作業もしないと
いけないため、下の子はソーイングセットに触ろうとするわ、はさみで遊ぼうとするわ、
私も椅子にすわりたいといい始めるわ、で大変でした。

午後もその続きをし、だんだん眠くなった下の子の機嫌が悪くなり、
ねーねとトラブルばかり。そんな中、やっと手芸が終わって、
上の子に宿題をやるように言った後、寝かしつけようとベランダに出ていたら、
上の子が「何してるの~?」と集中できず・・・

しばらく二人ともほうっておいたところ、上の子は宿題を静かに続け、
下の子はソファで眠ってしまいました。
3人でずっと家にいると、なんだか難しいです。平日のペースが乱れてしまって・・・

そこにパパが加わると、とても楽になるんですけどね。
今日も夕方帰ってきたとたん、家の雰囲気ががらっと明るくなりました。
ちょうど下の子もお昼寝をしてすっきりしたようでしたし(笑)。

そんなこんなでちょっぴり疲れた一日だったので、
今日は久々に一人でお風呂にゆっくり入りました~。
お風呂に入っている間も、下の子は「ママ、いない」「ママ、いない」と
言い続けていたようですが・・・
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-16 01:55 | つれづれ

「幽霊の恋人たち~サマーズ・エンド」 アン・ローレンス

a0020440_1363699.jpg
学校に通う次女リジー、三女ジェニーと違って、長女のベッキーは学校も終わり、家の手伝いの日々。
二人の帰宅を待っていたところ、正体不明の男がふらっとやってくる。
住み込みで働くようになったその男、レノルドさんから、三姉妹のお気に入りの部屋を貸す
「お家賃」として、いろいろな「お話」を聞かせてもらうことに・・・
幽霊や妖精のようなものと人間とのラブストーリー。

こういうファンタジックなものは少し苦手な私です。
(ハリー・ポッターとか長く続く物語とかは全然なじめないし。)
でも、レノルドさんのお話を私も一緒に三姉妹と聞いているような気持ちで、
とても楽しめました。短編がいくつも入っているという形態がよかったのかも。

お話に出てくる女性たちも、長女のベッキーも、自分の意志をきちんと持っていて、
自立しているところに好感がもてました。
あとハロウィンをかぼちゃではなく、かぶでやっていたのがおもしろかったです。
[PR]

by arinko-mama | 2008-09-15 01:47 | 読書