カテゴリ:読書( 845 )

「ゼロリスク社会の罠」佐藤健太郎

新書はいろいろなテーマで書かれているけれど、
この本は久々に勉強になったし、読みやすく、おススメです。

先週、宮城では豪雨となり、夜中、エリアメールが何回も届き、
川沿いに住む人たちは、小学校に避難したりしたようです。
TVでは茨城県の常総市の川の氾濫の映像をみていたので、
宮城でもあんな風になってしまうのでは。と夜中ほとんど眠る
ことができずに雨雲レーダーをみたり、ツイッターをみたりして
いました。

子育てをするうえで、何を食べさせたら安全か、犯罪にまきこまれ
ないようにするにはどうすればいいのか、どこに住めばいいのか、
どこの幼稚園、学校に通わせれば一番いいのか、選択肢が多く、
いろいろな本を読んでは悩み、リスクについて考えてきました。

この本を読むと、世の中でよく言われていることに確証はなかったり、
たいしたことのないリスクに多大なお金が使われていたり・・・
日本は安全、安心、清潔で外国人には評判がいいけれど、少し
過敏になりすぎているのかもしれません。怖い、怖いと経験させない
こともよくないのかな。いろいろ考えさせられました。
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by arinko-mama | 2015-09-18 22:33 | 読書

「ラスト・ワルツ」村上龍

村上龍さんのこのシリーズのエッセイは何冊か読んできましたが、
だんだんと年を重ねた村上龍さんのいろいろな思いが書かれていました。
特に、友人の死についてはとても悲しい出来事だったようでした。
海外旅行にもたくさん行っていたのに、今はほとんどいかない、
若者には興味がない、TVもあまりみない、新聞も読まないと、
仕事も選んで引き受けるようにしていると、老い支度のような・・・

それでも現在の日本を鋭く見る目は変わっていなくて、
文化的に閉塞感がある感じは、今回のオリンピックのエンブレムの
デザイン問題や、カバーが多く、なかなかCDが売れない現状や、
TVの視聴率があまりよくないことや、少しずつその兆候があらわれ
はじめていて、うなずくことがいくつもありました。

そこでどうするのか、村上さんに一つ提案や意見を聞きたい、
元気づけてほしいところですが、わからない。という結論が多く、
そうか、と考えさせられました。誰もがこういう状態の日本が
初めてで、でも、外国人からすると、日本は割といい国らしいけど、
あまり実感がない感じ。豊かなのに、豊かを感じられない時代なのかな。
むずかしいです。
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by arinko-mama | 2015-09-16 15:03 | 読書

「母という病」岡田尊司

最近、湊かなえさんの「母性」という本を読んだり、
母親が重い、とかいうTVの特集をみたり、いろいろと母親に
悩んでいる人って多いんだなあと知った。

この本も母親との関係がうまくいかない人たちの例をたくさん
あげてあって、読んでいてつらくなった。
特に小さいころ、じゅうぶんな愛情を受けずに育つと、
ずっと不安定だったり、自己否定をしてしまったりするらしい。
そうなんだ~と思ってしまった。

どんな親でも一生懸命子供のことを考えていれば、それを子供は
きちんと見ているけれど、それが過剰だとつらいんですね。
我が家は女同士、自分が子供のころ、どんな気持ちだったか、
時々考えます。そして母ともいろんなことを話して、子育てで
悩むことをいまだにアドバイスしてもらっています。

あれはいけない、こうしなさいと言われるとイライラするかも
しれないけれど、母はそれでいいと思うよ、いい子だから大丈夫と
いつも私を落ち着かせ、安心させてくれているのでうまくいって
いるんですね、私も娘たちに大丈夫、それでいいのよと言って
あげたいなあと思います。
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by arinko-mama | 2015-09-09 22:47 | 読書

「すばらしい日々」よしもとばなな

飼い犬の死、ご両親の死、子供が少しずつ大きくなって離れていく。
生きている間にはいろんなことがあるけれど、タイトル通り、
一日一日が「すばらしい日々」。

今年の3月に父が入院、母は病院通い。命の大切さを知りました。
震災のときにもいろんなことを感じたけれど、もっと身近な現実。
無事退院して、健康に気遣いながら静かに過ごしているけれど、
それ以来、家族の健康、自分の健康についていろいろ考えたりして
いるうちに、痩せてしまったり、不安定な日々が続きました。

6月ぐらいが一番しんどかったけれど、夏休みに入り、みんなが
家にいるようになってから、少し落ち着いて元気になりました。
この家族との日々、一日一日を大事にしていきたい。そんな思いで
いたところ、ばななさんのエッセイがどんぴしゃに同じような
ことを書いてあって、もうほかの作品も全部読もうかな、的な
勢いで、やっぱりばななさんはいいなあと思いました。
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by arinko-mama | 2015-08-15 17:10 | 読書

「変わらないために変わり続ける」福岡伸一

「動的平衡」から時々福岡さんの本を読んでいます。
文系、理系どちらの知識も合わせ持っていて、私には理系の知識が
ないので、わかりやすく(といってもわからないことが多いけど)
解説してくれてる福岡さんの本は少し読みやすいです。

今回は一度滞在していたマンハッタンに再度滞在していたときに
感じたことをエッセイにまとめたもの。
前回のときより、人口も増え、女性の社会進出も進んだとのこと。
街を歩くとゴミは多いし、届くものも届かない、盗難も多い。
アメリカでの単位の違い、文化の違いなど、日本人から見た
アメリカをとてもわかりやすく、面白い視点でみています。

こうやって時間を経て同じ場所にまた住んでみると、社会の変化が
分かって面白いんだろうなあ。そして今の若い人が海外に行かないと
よく言われるけれど、貧乏でもなんでも一度海外に行ってみると
やっぱり日本という国を改めて好きになるし、自分の環境を大事に
思う気持ちがわいてくると思う。
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by arinko-mama | 2015-08-02 12:53 | 読書

「社会不満足」乙武洋匡

乙武さんとネット上でよく目にする方々との対談集。
駒崎さんの保育園の話。NPO法人とは何か、病児保育の問題。
小室さんの共働きの話。堀さんのNHKを退職した話。
などなど。とても勉強になりました。

自分が今いる職場を離れてフリーになったり、仕事を変えたり、
子供を持ったりと、いろんな環境の変化に柔軟に対応できている
人たちは成功しているんだなあと思います。

乙武さんはスポーツライター、小学校の教員、そして大学でまた
学んでいたりと、自分の思うが儘、いろいろな経験を重ねています。
そんな柔軟な職場の変え方がみんなできるといいのにな、と思います。
自分の仕事に楽しく、生きがいをもって取り組める環境があると、
日本の幸福度が上がると思うのですが。
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by arinko-mama | 2015-07-29 16:33 | 読書

「美味礼賛」海老沢泰久

茂木さんのおすすめ本だったのですが、閉架書庫にありました。
いつもはそこであきらめるのですが、今回は出してもらいました。

辻調理師専門学校の創設者、辻静雄さんの自伝的小説です。
「料理天国」は時々みていましたが、龍虎さんがおいしそうに料理を
食べる料理番組という印象しかなく・・・
結婚を機に、新聞記者をやめてから、食に対する追求度合いが半端なく、
当時はお金のかかったフランスでの一流レストランでの食事。
それを日本で再現し、伝え、フランス語も習得し、生徒たちに講義。
今でも息子さんが学校を継承し、脈々と世の中に調理師さんを送り
出しているというすばらしさ。

この本には辻氏の人柄、考え方、おいしい料理を知ってしまった苦悩
なども描かれ、とても面白かったです。学校の経営の難しさ、
人を育てることの難しさもよく描かれていると思います。おすすめの
一冊です!
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by arinko-mama | 2015-07-26 22:53 | 読書

「凍花」 斎木香津

読み終わってから知ったのだけれど、SMAPの中居くんが
この本をラジオで紹介したあと、amazonで1位になったとか。
そして、斉木さんはルース・レンデルの作品が好きだとか。
ルース・レンデルさんは5月に亡くなっていたんですね。
大学生の頃かな?何冊か読みました。結構好きでした。

「凍花」は3姉妹の長女が次女を殺してしまった理由を
三女が調べていくうちに、長女の人生がどんどん明らかになって
くるという手法で、引き込まれました。2時間ぐらいで一気に
読んでしまいましたが、なんとも悲しく、切ない話でした。

3姉妹というと、こういうキャラ設定なのか、事実そうなのか
わからないけれど、長女はしっかり者、次女は奔放、三女は
甘えん坊の末っ子キャラ。でも三女は姉二人を尊敬していて
それでうまくいっている。(ようにみえるだけなのかな?)

女3人もいれば、いろんな生き方になるだろうし、好みも
バラバラ、でも常に比較されるという点ではちょっと生きづらい
ところもあるんだろうなあ。芸能界の姉妹でさえ、常に比較
されて、注目されるけれどなんだかかわいそうですものね。

はたからみると幸せそうな家族の裏側にこんな世界がある。
でもどこの家族にも他の人にはわからない悩みがあったり、
家族だけにしかみせない一面があったり、いろいろなんだろうな。
長女をどうにかして救ってあげたかったなという母親目線では
なんだか悲しい話でした。
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by arinko-mama | 2015-06-13 05:42 | 読書

「世界から猫が消えたなら」川村元気

いろんな映画を企画している人なんですね。
そうやって読むと、企画ものっぽいかも。漫画っぽいというか。
とても読みやすくて、少し哲学めいているけれど、
考えさせられます。電車男のときもヒットしているからと
先入観を持って読んでしまったので、ふーん。という感じだった
けれど、またこの本も話題になっているからと読んでみたけれど、
同じような感覚でした。

猫を飼ったことがないので、猫のところは感情移入できなくて
残念でした。でも最近命の重みを感じる出来事が続いたので、
この本を読むのは少ししんどかったです。
携帯やスマホの時代、いろいろと振り回されることが増えて、
みんな悩んでいることも多いのかもしれないけれど、プラスのことも
あるだろうし、この本を読んでちょっと考えました。

川村さんのインタビューで、映画を観終わった後、みんなが感想を
いろいろと話すような映画がいいとありました。そういう内容なの
かもしれませんね。
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by arinko-mama | 2015-06-09 19:19 | 読書

「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」クリスティン・バーネット

またいい本に出合えました。
ジェイコブ・バーネットという天才少年のお母さんが書かれたノンフィクション。
ジェイコブは2歳の自閉症と診断され、両親は最初の子供がそのように診断されて
ショックを受けます。特別支援学級に連れて行ってもジェイコブは全く興味を
しめさず、ただ自分の影をおいかけ、人と話すこともなかったのです。

それでも母親はあきらめません。彼を本屋に連れて行って、少しずつ興味のある
本を買わせてみたり、夜、車で連れ出して星を眺めてみたり。そのうち彼は星に
興味を持ち、天文学教室、そして自分でどんどん学んでついには大学の講義を
聞かせてもらうことに。

母親の導きというのは本当に大事なんですね。彼がもしこの母親に育てられて
いなかったら、このような才能に誰も気が付くことなく、人生を終えたでしょう。
彼のTED-juniorのスピーチをみました。すごく早口で英語を話していました。
頭の回転がはやいのと、集中力がすごいんでしょうね。
そして数式を暗記したり、物事を学ぶということを少しやめて、自分の好きな
ことについて、考えて創造することを今すぐ始めてくださいとスピーチしています。

彼の弟と妹は化学者と気象学者なのだとか。お兄ちゃんのいい影響を受けて
まっすぐに育っているんですね。
私は育児に毎日悩み、子供の心配ばかりしているので、彼女たちが何が好きで、
何に興味があって、どんな道を進んだらいいのか、もう少しプラス思考で
考えてあげられたら。と思いました。ジェイコブ・バーネットが将来ノーベル賞を
受賞する日を楽しみに待ちたいと思います。
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by arinko-mama | 2015-06-08 12:00 | 読書