「雪だるまの雪子ちゃん」 江國香織
あ~、早く読みたいなあ。とその表紙の山本容子さんの銅版画にもひかれ・・・
図書館の児童書新刊コーナーに並んでいたので、誰よりも先に!ととってしまいました。
児童書コーナーだから、大人は気がつきにくいかも?!
冬の冷たくて静かな朝。でも日差しはきれいで明るくって・・・。
そんな光景が目に浮かぶような、五感をフル回転させてくれる表現力。
擬音の使い方がいつものように素晴らしいのと、ひらがなと漢字のバランスが
いい感じなのと・・・。うまく説明できないのですが、一字一句大切に読みたくなって
終わってしまうのが悲しいような・・・。
雪子ちゃんは自分がはじめて地上に降ってきた日のことを聞くのが好きなのですが、
子どもってそういうところありますよね。自分が生まれた日のことや、
自分がそこにはいなくって、自分のことを話していたことを聞くのが好きだったり。
あ~、そうそう。と思ってしまう瞬間がいくつもありました。
マンドリンのてざわりやにおいが好き。という表現が出てきたときには、
昔、音楽室にあったマリンバがマヨネーズのにおいがして好きだったなあ~。
と思い出したり・・・いつまでもそういういろんな感覚を失わないでいたいものです。
雪子ちゃんがちなみの家族と一緒に写真を撮る場面があるのですが、
そういえば、小説の中で写真を撮るってあんまりないですね~。
雪子ちゃんがもし実際にいたら、私も一緒に写真を撮ってみたい!
そんなことを考えました♪
by arinko-mama | 2009-10-18 00:22 | 読書