「スローライフ 緩急自在のすすめ」 筑紫哲也
やっていたときの「異論反論オブジェクション」という、街の人にいろいろな
意見を求めるコーナーが好きでした。
夏になると、かりゆしルックで出演していたのも、今思えば
「スローライフ」を提唱されていたからなのですね。
クールビズよりも先を行っていた筑紫さん。
大分県出身ということで、私も大分に住むようになってから
筑紫さんの存在に注目し始め、惜しくも亡くなられたので、
追悼の思いをこめて、この本を手に取りました。
子供たちが道草をしなくなった。
都会では子供の声すら聞こえなくなってきましたね。
昨日、娘と学校の話をしたとき、紙飛行機、輪ゴムで遊ぶ、
シール交換など、次々にいろいろなものが禁止になるとのこと。
廊下で話すことは禁止。
雨のときは何をして遊べばいいのかな・・・?だそうです。
私たちのころは、牛乳のキャップをめんこにしたり、チェーリング、
トランプ、あやとり、ゲームウォッチ、バックギャモンもOKの
学校もありました。
かなり自由だったように思います。
禁止の項目が多いため、何か持っていくと、すぐに「いけないんだ」
という目でみられ、問題になってしまうそうです。
給食も静かに食べるとか。・・・いろんな意味でキュウキュウですね!
こうしてもいいじゃない。的な、ゆるやかな発想が許されない世の中。
生きていくのが辛くなる人も多いようです。
今あるものを大事に。今の生活を大事に過ごしたいですよね。
「従来型・多数派の思考に身を委ねるのではなく、自分で考え、
行動する個人がどこまで育ち、力を持ち、多様性のある社会を
作れるかが大切。とのこと。」本当にそのとおりです。
by arinko-mama | 2009-10-07 18:00 | 読書