「ポトスライムの舟」 津村記久子

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芥川賞受賞作。
ポトスライムが何かよく分からずに読み始めたところ、観葉植物の「ポトス」
なんだということが分かる。昔、母が育てていたし、友達の家にもありました。
水にさしておけばどんどん伸びて、あまり手間がかからない。
そのポトスライムのようにたくましく生きる女性たちを描く。

芥川賞というと読みづらそうなイメージだったけれど、割と読みやすい。
でも、なんだか眠気を誘う・・・(笑)
時間はかかったけれど、余韻のある作品でした。
奈良を舞台にした本はあまり少ない気がします。昔行った奈良公園や大仏。
高校生の修学旅行の時に、小さい頃みていた大仏の大きさと今の大きさが
違うことに驚き、自分の背が伸びたんだと実感した大仏。
またいつか行ってみたくなりました。

仕事をしていないので、ナガセのように自分の生活費や目標のために
お金を稼ぎ、大事に使うことが少しうらやましく感じました。
けれど、働いても働いてもその暮らしは決して豪華になることはなく、
日々のささやかな幸せが彼女を包んでいる。
朝、化粧品の工場のラインチェック、続いてレストランの手伝い、
夜はデータ入力。こんな風にはしごして働いている人もいるんだろうな。
なかなか休みを取ることができないので、休日になると、その休日が
本当に大切に感じる。
自分もかつてはそうだったなあ~。と今ののんびりした生活とは
全然違った昔を思い出しました。女性にオススメできる一冊です!
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by arinko-mama | 2009-10-06 16:59 | 読書