「海を抱いたビー玉」~甦ったボンネットバスと少年たちの物語 森沢明夫

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昭和三十四年生まれのボンネットバス。
与一さんと清くんという優しい親子にとても大切にされている。
与一さんは瀬戸内海の真ん中に浮かぶ大三島でバスの運転手をしているが、
事情があって、引っ越すことに。バスはスクラップにかけられそうになっていた。
そこを与一さんがかけあって、自動車解体業者にひきとられることに。

バスくんは悲しい思いをしながらも優しい親子の元を離れ、業者に連れていかれ、
そこで部品の倉庫として二十八年間眠り続け、「福山自動車時計博物館」へ。
榎さんというレストア職人さんが、バスくん新品同様に治してくれた。

その頃、山古志村では地震による大変な被害を受けていた。
子供たちを元気付けるイベントとして、バスくんが夏祭りに送迎することになった。
バスくんがゴミみたいな状態から、直せると信じた榎さんが一生懸命頑張って、
こうやって活躍している話をきき、子供たちは元気付けられる・・・

古いものを大切にする気持ち。本当に必要なものは何なのか。
日本にもレストア職人さんというすばらしい仕事をしている人がいるんですね。
物質で心を満たされるという時代から、少しずつ自然を愛する気持ちや物を大事にする
気持ちを持つ人が増えてきているといいな。と思います。

最近また、安い洋服を大量に作って売るというトレンドがきています。
若い女の子たちが山のように洋服を買っていたりするけれど、着なくなったら
ぽいっ!と捨てちゃったりしないで欲しいなあ・・・。
親からもらったものを大事にするとか、高価なものを大事に使うとかいう文化も
同時に受け継いでもらいたいものです。
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by arinko-mama | 2009-09-22 01:54 | 読書