「金魚生活」 楊逸

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芥川賞受賞作は読んでいません。中国人作家さんの作品は初めてです。
少し話が前後したり、名前や中国語表記などが覚えにくかったり、とはじめは
多少読みづらい感じがありましたが、物語が進むうちに入り込めました。

中国では金魚を大事に扱うんですね。表紙の金魚の写真は蜷川実花さんでした。
とてもきれいで色鮮やかな金魚の写真で、印象に残ります。
中国人からみた日本人については、なるほどなあ。と思うところがありました。
特に産後すぐにシャワーを浴びたり、お祝いに生のお魚(お刺身など)を食べたり
することが信じられないとか。

確かに1ヶ月ぐらいは休んだほうがいいという中国の考え方も納得できます。
日本の産院はすぐに退院させて、仕事も1年で復帰したりしますものね~
森田さんという日本人がちょっと強烈でしたが、いいアクセントになっていると
思います。

ストーリーはそれほど難しくないけれど、独特の表現と金魚の使い方、
たゆたうような流れの中に、一人の中国人女性の恋愛、人生が表現されていて、
ラストは胸をうちます。読後、「ふーん。」と一瞬思うけれど、ちょっと読み返したく
なるような不思議な魅力の一冊でした。
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by arinko-mama | 2009-09-12 11:21 | 読書