「火のくつと風のサンダル」 ウルズラ・ウェルフェル

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1961年、ドイツの児童書です。
娘に借りてきたのですが、「いいお話だよ~。ママも読んでみて。」とのこと
でしたので、私も読んでみました。

でぶでちびで貧乏なチムは、そんな自分が嫌でした。
お父さんはくつをなおす仕事をしていて、おもしろい話をするのが上手。
お母さんは貧乏でも気にせず、一日中笑ったり、歌を歌ったり・・・

チムの誕生日。二足のくつと二つのリュックが贈られ、
お父さんは「風のサンダル」、チムは「火のくつ」として夏休みに徒歩の旅を
することになりました。
二人きりで過ごす日々。ホームシックになったり、泊まるところがなかったり。
そのたびに、お父さんはチムにお話を一つ聞かせてくれます。
話を終える頃には、チムはすっかり元気になるのでした。

ゆっくりお父さんと二人だけで過ごす時間の贅沢。
自分という存在が嫌になりかけていたけれど、帰ってきたときには
すべてがうれしく、自分の持ち物や家にあるものがすべて素晴らしく、
やさしいおとうさんとおかあさんがいて、うちにいるという幸せを感じる
チム。とても心温まるいいお話でした。

ちびででぶでも一番の宝物だという両親の言葉がとても素敵です。
社会にでて傷ついたり、悲しくなったり、辛い目にあっても、
味方になってくれる温かい家族がいれば、自信がついて乗り越えていける。
そんな大切なことを教えてくれた一冊でした。
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by arinko-mama | 2009-09-11 01:25 | 読書