「赤い蝋燭と人魚」 小川未明

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いわさきちひろさんの最後の作品とのこと。
未完のまま、ラフスケッチなどを含めて載せたそうです。
すべてモノクロなので、この悲しい作品にあっているように思います。

人魚の母親が、自分の娘を人間界で幸せにさせてあげたいと願い、
神社の階段下に娘の人魚を置いて去ります。
そこへ、蝋燭屋のおばあさんが通りかかり、人魚を育てることに。
人魚の女の子は絵を描くのが好きで、赤い貝殻などを描いた蝋燭は
神社にお参りに来た人々に好評で、その蝋燭の燃えさしを身に着けると
海が穏やかであると評判になった。

ここまではいいのですよ。素敵な話だわ。と思いきや、
悲しい展開に・・・
人間は優しい一面もあり、相対するようにずるく、弱い面もあり、
そんな人間に対して、人魚の女の子はどのように感じたでしょう。
短い物語なのに、とても強烈なインパクトとかなしさ。
北の海と赤い蝋燭、人魚・・・
大正時代に書かれた本にいわさきちひろさんの挿絵が加わり、
こうして平成の世で読むことができる幸せ。素晴らしいです。
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by arinko-mama | 2009-09-10 00:53 | 読書