「図書館 愛書家の楽園」 アルベルト・マングェル

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タイトルだけで、図書館好き、図書館を学んだ私としては心ひかれる一冊です。
大学時代に出版されていたら、必読の書or教科書になっていたでしょう。

世界の古今東西、いろんな図書館について紹介されていて、それだけでも
非常に興味深いのですが、引用されている文章がすばらしく、冊数やその幅の
広さが尋常ではなく、著者の読書量や知識量がすごい!と感服です。

印象に残ったのは、コロンビア農村部の「ロバ図書館」。
大きなポケットがついた折りたたみ式の緑色の袋に本を詰めてロバの背に乗せ、
ジャングルや山岳地方へ運んでいたそうです。

日本でも、地方の図書館がない地域に巡回図書館が回ることはありますね。
どこのどんな地域にも図書館があって、無料でいろいろな本が読めるようになったら、
その地域の文化も変わるでしょうし、発展していくことでしょう。
字が読めない人には読める人が読んできかせてあげる。とのこと。
とてもいいお話です。

「本は苦痛を癒したり、悪を防いだり、善や美が何であるかを教えたりはしないかも
しれない。また人の寿命が尽きるのを防いでもくれない。だが、本は無数の可能性を
与えてくれる。」
という一文がとても素敵で、何度も繰り返し読んでしまいました。

どんなに文明が発展して、電子ブックや携帯で読める小説が出てきても、
なんだかやっぱり紙の本がいいですね。重みとか、感触とか、装丁とか、
本そのものが好きです。
日本に古くからあるお守りとかのように、いつまでもいいものは残るんでしょうね。
ずっと昔から人々は本を読んできたし、世界各国共通なんだと思うとなんだか
うれしくなりました!
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by arinko-mama | 2009-07-10 14:27 | 読書