「憂鬱なハスビーン」 朝比奈あすか

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中学受験、高校進学を経て東大、総合職で働く・・・とエリートコースを邁進してきた凛子。
結婚と同時に会社を退職し、今はハローワークに通う日々。
でも全く新しい仕事を探す気はないし、かといって子どもを産むことも考えていない。

最初読み進めると、凛子という女性が嫌な感じで、全く共感をもてない。
でも、かつての栄光を捨てきれないまま、一歩も前に進めずに常にイライラしている
感じが伝わってきて、なんとなく分かるなあという気がしました。

ただ、凛子のダンナさま、優しいんですよね。こんなプライドの高い凛子なのに、
とても深く愛してくれているようだし、子どもも欲しいといってくれている。
凛子のいいところを好きになってくれたんだと思うのだけれど、どんなところなのか、
そういうのをもう少し書いてくれたらいいのにな。

中学受験を経験してTOPクラスで進んできた女の子たちというのは、その後どうなのかな。
やっぱりどこかで妥協してそのまま勤め続けるか、専業主婦か・・・子どもを産むか。
なかなか小さい頃思い描いていたような図になっている人は少ないのではないかな。

女の子の母親として、どういう風に娘たちを育てていけばいいのかな。って、
凛子のお母さんみたいになってないかな。ってちょっと自分を考えなおしたり、
凛子のようにイライラしていた10年ぐらい前の頃の気持ちはもうなくなっちゃったのかな。
となんだかいろんなことを考えてしまいました。

嫌だなあ、こういうリアルに学歴とか、女性の人生はどうあるべきなのかとか、
何が幸せなのかとか、問いかけてくるようなのぉ・・・やめてください(笑)
こういうのじゃなくて、もう少し夢のある本が読みたくなっちゃいました。
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by arinko-mama | 2009-07-08 01:36 | 読書