「泣き虫ハァちゃん」 河合隼雄

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河合隼雄さんの遺作で、未完のまま、連載が終わってしまった作品とのこと。
ハァちゃんは男ばかりの6人兄弟の5番目。感受性が強くすぐ泣いてしまう。
お母さんには「男の子も、泣いてもええんよ。」となぐさめられる。

上に大きなお兄ちゃんたちがいると、そのお兄ちゃんのいう言葉に左右されて、
いろんな影響をうけるものなんですね。
遊ぶときもいつも一緒で、なんだかワイワイと楽しそう。
ハァちゃんの家は、部屋にオルガンがあって、時々家族全員で歌を歌うという
エピソードも、とてもほのぼのしていて、あたたかい家庭だなあ。と思ったり。

私が好きな場面は、隣に住むドイツ人のクライバーさんと本の話をするところです。
ハァちゃんの質問にまじめに答えてくれるクライバーさんと友達みたいに感じて、
ここでも少し目を潤ませる(笑)ハァちゃん。分かる分かる。話が通じる大人の人と
であったときの気持ち!

その後、四年生になって、急に夜が怖くなるハァちゃん。
ちょうど娘と同じ歳なので、あ、そんなこともあるのだなあ。と。
ハァちゃんの両親は何もいわず、一緒に眠ってあげたり、朝からかったりもしない。
そんな家族の姿勢がとてもいいなあ。と思いました。
私はついつい娘をからかってしまうようなところがあるので、反省しました。

続きが読みたいのに、途中で終わってしまい、とても残念です。
水彩画の絵がとてもやさしくてあたたかくて、昭和の日本の情景を切り取ったようで
素敵です。表紙のハァちゃんの泣き顔が印象的です。
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by arinko-mama | 2009-06-13 02:04 | 読書