「珈琲屋の人々」 池永陽

a0020440_442535.jpg
「珈琲屋の人々」というタイトル。
ほのぼのした話かしらん。と思いましたが、ちょっと違います。

総武線沿いにあるちっぽけな商店街にある「珈琲屋」のマスター行介は、
バブル景気が終わりにさしかかったころ、商店街に出入りしていた地上げ屋を
殺してしまい、八年服役した前科者。
出所後、父親がやっていた喫茶店をきれいに掃除し、家業をつぐことに。

そんな「珈琲屋」常連の幼馴染の冬子や島木、そして商店街の人々、
被害者遺族との関係・・・などなど、人生のいろんな出来事や悩みが「珈琲屋」に
集まって、そして・・・。という連作短編集。

少し古くさいような、ちょっとせつない、人情あふれたお話。
名古屋に住んでいたころ、名古屋の人はよく喫茶店を使うという話を聞きました。
実際、営業のときは、よく喫茶店を使っていたようですし、たくさんいい喫茶店が
ありました。OL時代の喫茶店めぐりも結構楽しかったなあ~。
池永さんも豊橋や岐阜の出身。そんな喫茶店でのやりとりがあったのかもしれません。

今はこういう喫茶店ってどうなのかな?うちの近所にはないけれど、
常連さんがきて、いっぱい飲んでしゃべっていくタイプの喫茶店もいいですね。
我が家の上の子の夢は、ふらーっと一杯お茶をしにくるようなお店を開くことの
ようです。癒しを求めているのかしら???この本の表紙もじっくり眺めていました。
[PR]

by arinko-mama | 2009-06-02 23:13 | 読書