「チェーン・ポイズン」 本多孝好

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同じ1971年生まれの作家さん。何冊か読んで好きな作家さんです。
高野悦子さんの「二十歳の原点」が登場します。
大学入学当時、東京での生活にまだなじめていなかったころ、
通学途中に本をたくさん読みました。その中の一冊でした。

三十六歳、孤独で未熟。二十歳の女子大生は普通の十六年間を過ごして、
普通のOLになろうとしている。焦りは諦めに変わり、このまま一人で暮らす生活を
選んだけれど、その未来を想像し、この一冊の本に揺さぶられ、絶望的になる。
そして、その絶望的な未来を避けるため、この本の著者が選んだ「自殺」
を考え始める・・・

とても暗いスタート。しかも長そうだし。あ~、苦手かも。と思いつつ
先を読み進めていくと、案外スルスルと読めました。
ホスピスや児童養護施設のボランティアの話、記者が事件を追う流れ、
そして主人公が自殺を考えてからの行動・・・

全然関係ないけれど、昨日、お隣さんが引っ越してきました。
40代から50代くらいの女性で、お子さんは?ご主人は?の問いにNO
「一人です。日中は仕事でいませんので・・・」との答えでした。
4人家族が住んでいたところに、一人で入ってくる女性もいるんだな~。
どんな仕事をしているひとなんだろう?と思いました。

私の友達にも独身でマンションに一人で住んでいる子がいます。
結婚しないで、仕事一筋でいれば、私もそういう風になっていたかもしれない。
そしたら、子供もいなくって、どんなことを考え、どんな生活をしていたんだろう?
そんなことを思いました。一人で生活することって、孤独だけれど、
それでも何かそれを選んだ理由があるだろうし、ちょっとカッコイイような・・・

自分の人生の道を選択していくのは自分自身。
何か人の役に立てることをみつけたり、愛する人をみつけたり。
ふと振り返って、これでよかったのかな。といろいろ考えることはあるけれど、
最近はそこで「死」を選んだり、誰かをうらんで殺したりする人が多い。
でも、その前に何か「希望」となるものをみつけて、前向きになってほしい。
そんなことを考えさせられた一冊でした。オススメです。
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by arinko-mama | 2009-05-30 04:37 | 読書