「宮澤賢治のお菓子な国」 中野由貴

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図書館の書棚で偶然みつけたかわいらしい装丁の本。
今はもう絶版らしく、復刊リクエスト投票状態のようです。
中野由貴さんは、プロフィールによると、「賢治と食をテーマに探求を進めている」
そうで、内容は本当にすばらしい研究内容。
卒論をもっと壮大にしたような・・・。
特に巻末についている、「イーハトーヴ作品別 たべもの帖」 という、
全集第一巻から第10巻までの作品に登場するたべものを作品別に並べた索引が
すごいです。熱烈すぎる。こんなに研究している人がいるんですね。

私は恥ずかしながら、雨にも負けずの詩と、銀河鉄道の夜程度の知識しかなく、
イーハトーヴが岩手をエスペランド語風にした宮澤賢治の理想郷だといわれている
ことすら知らず・・・作品もきちんと読んでいないので、今度ぜひ読んでみたくなりました。

お菓子。ちょうど南蛮貿易でカステラや金平糖など、いろんなものが入ってきたんですよね。
西洋風なハイカラな感じを賢治はお洒落な感じで使っていたようです。
つめたく濃い霧のジェリー、雲のラムネ、蜂蜜いろの夕陽、サイダーの息など、
独特できれいな表現。そんな賢治の表現を取り上げて、お菓子の歴史や文化を
取り上げて解説してくれているので、とても勉強になり、楽しかったです!
宮澤賢治の人となりも知りたくなったので、伝記も読んでみようかしら・・・
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by arinko-mama | 2009-05-25 00:33 | 読書