「タイドプール」 長江優子

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自分と同い年の作家さんの作品。美大を卒業後、構成作家さん。
同じ年に生まれても、進む道はいろいろなんだなあ。などと考えながら読みました。

タイドプールというのは、どういう意味か知らなかったのですが、
岩場のくぼみのことをいうそうです。小さな生物にとっての隠れ家のような場所。らしい。
冒頭の一文が
「インターホンがなったのでドアをあけたら、お母さんがとどいていた。」
と・・・。まるでトンネルをぬけたら雪国だった。みたいな。おもしろい出だし。
お母さんというのは、お父さんが再婚したママハハ。

それからは、ママハハが次々に運んでくる水槽の数々にイライラしたり、
実の母親ではないのに、いろいろ世話を焼きたがったり、質問してくることにイライラ。
学校では親友と上手くいかなくなったり・・・
あーわかる、わかる。と主人公に同情したくなるような出来事が続きます。

母親に先立たれて残された娘の気持ち。新しく母親になろうと努力する継母の気持ち。
父親の気持ち。いろんな人の気持ちが分かりやすく描かれています。
たくさんの出来事を乗り越えて、喜んだり悲しんだり・・・それこそが人生。
最近教訓めいたお話が多いけれど、これもそんな感じ。でもいい作品でした。
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by arinko-mama | 2009-02-26 23:12 | 読書