「三月の招待状」 角田光代

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今日も雪が降ったりやんだり。
朝カーテンをあけると、屋根がうっすらと真っ白で、雪が舞っています。
山の木々が白くて、うわ~~~っ、「日本」って感じ。

去年の秋の角田さんの一冊。連作短編のような長編。
34,5歳の男女。学生時代に一緒につるんでいた仲間。
一組がそのまま結婚したけれど、ついに離婚。その二人の離婚パーティーからスタート。
離婚パーティーっていうのがすごいけど。
もう最近は芸能人も簡単に離婚しちゃうし、子どもがいようが関係ないですね。
この離婚の多さに、なんなんだろう?と本当に考え込んでしまう今日この頃。
(ちょっと話がそれました・・・)

学生時代の集まりを引きづりつつ、女性3人の友情(すごくリアルな女の友情って感じ)、
それぞれの30代なりの生き方の選択。を周りに居る男性もからめて描いた物語。
なので、久々に自分の年代に近いし、共感できるところがあったり、こういう関係性への
憧れをもてたり、こんな人いるかもね。的想像ができたりした作品でした。

私たち夫婦は、大学のサークルで同級生だったので、同じサークルの中で結婚した
先輩後輩夫婦なんかと4組で集まったり、同級生と集まるときも夫婦で参加したり、
サークルの先輩と会うときも夫婦で。と何かと便利ですが、学生時代を引きずったままの
私たちに対して、社会人になってから知り合った人と結婚した人もいるわけで、
一度一緒にバーベキューをしたときは、グループに入れない彼女がちょっと寂しそうな
感じがしました。外からみると、ちょっと入りにくいでしょうね。
この中にもそういう女の子が出てきて、その時のことを思い出しました。

今回の登場人物は全員まだ子どもがいなくて、お父さん、お母さんにはなっていない。
ある程度自由な身だし、お金も自由に使える。会おうと思えば、携帯一本。
夫婦のなかで、「食事は適当にしてね。」「冷蔵庫に・・・があるから」ですむ。
夜遅くなってもかまわないし、学生時代の延長から抜け出せないのも分かる気がする。
でも、実際子どもをもつと、お母さんは育児。お金も自由に使えないし、誘われても
断るしかない。お父さんも仕事に忙しいし、週末は家族サービスで忙しい。
こんな小説のような毎日を送るわけにはいかないのだ~笑。

私たちの友人の中にも、夫婦二人で仕事をしてがんばっていくオシャレな夫婦として
結婚したかにみえたけれど、結局30代後半になって産んでる人が多いので、
なんだ・・・結局産むのか。とちょっぴりがっかりすることも。(幸せなことなのに・・・)
でも、そうやって役割を与えられることによって、しっかりした大人としてまた成長して
いくんでしょうね。そんな「30代って・・・」といろいろ考えさせられた一冊でした。
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by arinko-mama | 2009-01-13 23:40 | 読書