「ファミリーポートレイト」 桜庭一樹

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桜庭一樹さん。初めて読みました。
直木賞受賞作もこの本のように圧倒的な文章力なのでしょうね。
517Pもあって、長いのが苦手な私なので、ちょっと迷いましたが、他の人にとられてしまう
のが惜しくて(笑)、図書館で借りてきました。

桜庭一樹さんの自宅を少し前にTVでみたとき、玄関を入ってすぐにもう文庫本の書棚が
ぎっしりで、いつもその間の細い空間に仰向けに寝そべって本を読んでいるとか。
すごくたくさんの本を読んでいる人。という印象を受けましたが、本のストーリーにも
そういう印象が残りました。

コマコは小さいときから(正確には文字が読めるようになってから)むさぼるように常に
本を読んでいる女の子で、母親との不安定な生活を支えていたのも、この本を読むという
行為だったのだと思います。この本自体、漢字さえ読めれば子どもでも読めるわけで、
読んで全然分からないながらも、すごい世界観と刺激にみちた内容に人生観まで
変わってしまうかもしれない・・・そういう意味では本ってどんな人が何を読んでも自由だし、
人に与える影響がものすごくありますね。

前半の壮絶な母娘の人生にたいして、後半はその悲しみを乗り越えて愛に気づき、
これから先の未来を強く生きていこうと一歩踏み出していくコマコの姿を描いているの
ですが、表現の仕方が、あふれてきた感情の文章のままにダーーッと増幅するように
描かれていて、最後のほうは若干人生哲学みたいな感じがしました。

うまく感想がかけません。彼女みたいな表現力が欲しいなあ。
桜庭さん、なんだかすごい文章力のある作家さんですね。びっくりしました!
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by arinko-mama | 2009-01-09 01:11 | 読書