「流星ワゴン」 重松清

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重松さんの本は「エイジ」ぐらい?かな。たぶん読んだ数は少ないと思います。
でも、今回の作品も設定が面白くてすごいなあ~。と感心しました。

ちょうど主人公の男性の設定が自分と同じぐらい。
新聞記事に載った親子も我が家と似た構成。
こういう事故にあうということもありうるし、そういう意味ではとても怖く感じました。

父親はリストラ、母親はよく分からない外出(この母親には疑問が・・・)、
そして子どもは中学受験に失敗して、暴力を振るう。
こんな家族あるのかな。とあまりの不幸ぶりに悲しくなり、ただのお話。と割り切って
読まないと、この年末暗くなってしまいそうな勢いでしたが、
人生の分岐点で、自分がどう振る舞い、どう対処して行ったか。
もう一度そこに戻って確認できる。そんなストーリーに心ひかれました。

自分の目だけでは、なかなか気がつかない家族のちょっとした変化や気持ち。
それを神様みたいな人がそそっと現れて、違うよ違うよ、そこはそういう風に言っては
いけないよ。むこうはこんなこと考えて、こんなことしているよ。とささやいてくれたら、
どんなにありがたいでしょう。でも、そういうことができないんですよね。
一生懸命かわいがっているつもりでも、伝わらなかったり、両親に相談したくても
いなかったり、寂しかったり・・・いろんな気持ちがいっぱいあるのに、
うまく説明できない。そんな人間らしい人間がいっぱい。
やっぱりコミュニケーションが大事なんだなあ。と思いました。
そうそう、この中に登場した黒ひげ危機一髪が妙にやりたくなってしまいました・・・
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by arinko-mama | 2008-12-17 14:23 | 読書