「見る美 聞く美 思う美」 節子・クロソフスカ・ド・ローラ

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江國香織さんが、「画家バルテュス」が好きということを知り、たどり着いた一冊。
グランシャレというホテルとして使われていたスイスの建物を居住として、
バルテュスと娘の春美さんと過ごした日々。
見る美としては、着物、聞く美としてはモーツァルト、思う美としてはおもてなしなど、
日本人の女性として、とても大切な美をたくさん教えていただきました。

生後3歳を待たずに逝ってしまった長男のこと、バルテュスの死など、
悲しみを乗り越えて、強く生きる節子さんの女性としての美しさが、とても印象的です。

「日記」など、何でもいいから思ったことをまとめて言葉にしましょう。とか、
「読書」は人生の大きな支えになります。とか、
自分で今続けていることを肯定して下さったので、これで間違っていないんだと
これからも続けていこうという自信がつきました。

また、家で専業主婦や育児に専念している人は社会的でなくつまらないという
考え方は疑問で、むしろ本当の美しさとはこうした風潮に惑わされずに、
子どもを独立した人とみて、ひとりの人間の幸せを考える子育てをし、
外でどんなことがあっても、夫や子どもを温かく迎える。
そんな人に尽くすことのなかに自分の人生の喜びや意味を見出している
という女性の姿は美しい。という内容の文章があって、とても勇気づけられました。
他にもたくさん、たくさん、素晴らしいことが書いてあって、また時々読み返したく
なるような一冊でした。
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by arinko-mama | 2008-10-28 14:10 | 読書