「こうばしい日々」 江國香織

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デラウェア大学に留学していた経験をもとにかかれた作品。
江國さんの中では一番シンプルで、すーっと頭に入っていった作品でした。
とても好きです。
十一歳のダイは父親の転勤で小さい頃からずっとウィルミントンに住む。
大学生の姉は、18歳でアメリカにきたので、お味噌汁の味がちょっと違う。なんて、
日本に未練がある感じ。全然タイプが違う。

ダイは、大学生の友人、食堂のおばさん、父親の同僚、彼女など、いろんな人と関わり
あいながら、充実した日々を送っている。
日本の高校生が読んだら、こんな風に自由に、のびのびと生活しているダイが
うらやましく思うでしょう。受験に向けてひーひー言いながら塾通いや部活で忙しい日々
とは全然違うので・・・

ダイがつきあっているいろんな人は、日本でよく言われる、斜めの関係の人が多い。
最近、斜めの関係を築くのが難しく、将来の話をしたり、親以外の人に相談にのって
もらったりすることが少なくて、行き詰まっている若い人が多いみたい。
ダイのように、ちょっと年上の大人と普通に会話したり、一緒に行動できる自由さが
日本の高校生にもあると、もっと人間的に幅ができるのではないかしら。

江國さんのオシャレな言葉遣い、おいしそうな食べ物(今回はアメリカンな・・・)も
楽しめて。「スクールバスはチョコレートバーみたいだ」っていうのがお気に入りです。
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by arinko-mama | 2008-10-19 19:02 | 読書