「浮世でランチ」 山崎ナオコーラ

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ナオコーラさん。っていう名前。浮世でランチ。っていうタイトル。
なんだかおもしろい!

20代のOL、丸山さんが主人公。
ランチタイムには一人で公園に行き、いつも同じ「エーエム・ピーエムのシーフードドリア」
を食べる。(理由もあとでなんとなく分かる)

群れるのが嫌いな丸山さん。ルーチンワークばかり続く仕事をやめ、タイやミャンマーへ
一人旅。そしてそれと同時進行で学生時代の自分の話を交互の章でつづっている。

話自体は淡々と進行するので、途中でやめよっかな~。と思うのだけれど、
時々なんだかハッとさせられる、気になる言葉があったりして、ついつい最後まで
読んでしまいました。

自分の世界がきちんとあって、でもそれを分かってくれる人がなかなかいなくて、
それだったら一人で。という丸山さん。
外国に行ってもやっぱりうまく自分の思っていることを表現できなくて悩んだり。

印象深いのは、鈴木くん。
「救急車の音を聞いたとき、必ず目をつぶるんだ。あの音のする車の中で、
誰かが痛い思いをしてるって思うと、なんだか耐えられないような気分になるんだけど、
そんなことってない?」
っていうセリフ。

私も救急車をみかけたり、音を聞いたりすると、助かりますように・・・って祈ったり、
いまだに霊柩車をみると、親指を手のひらで隠してしまったりします。
なんだかそんなことを思ったり、気づかされたり・・・

人と関わるのは難しいですよね。話をしてみないと分からないし、閉じこもっていても
自分のことを理解してもらえないまま。
私もOL時代、いつも元気で明るい同期の友人と帰りのホームで一緒になって、彼女が
急に「つらい」と泣き出したことにびっくりして、みんないろいろと悩んでいるんだなあ。と
しみじみ思ったものです。

実はこの本、これだけいろいろと考えさせてくれたってことは、いい本なのかな!!
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by arinko-mama | 2008-09-25 00:27 | 読書