「みなさん、さようなら」 久保寺健彦

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夏休み前に読んだ本です。とても印象に残る本でした。
最近、団地の構造を注目したり、団地の写真を撮りに行ったりしている人が多いとか。
昭和40~50年代の団地。私も小さい頃は団地で、みんな同じ幼稚園、小学校に通い、
団地の中の公園で遊び、団地の中で買い物をするという生活をしていました。

その頃の話。小学校卒業以来、団地の敷地内から一歩も外に出られなくなって
しまった少年が主人公。他の卒業生は他の土地に引っ越して行ったり、途中で
違う学校に行ったり、就職して団地を離れて行ったりするなか、
この少年だけは、団地内にあるケーキ屋にバイトで入り、その後就職、そして
団地内に住む人と婚約します。

団地の中でも十分生活できるんだなあ。でも、このあと、この人は団地以外の世界を
知らずにどうするんだろう??子供ができたりしたらどうするんだろう?と
不安になってきたら、なぜ団地から出られなくなってしまったのか。という、
真相が明かされます。
懐かしい団地の風景を思い出しながら読みました。

転勤が多い私ですが、昔住んでいた場所を訪れると、まだ当時住んでいた人が
住んでいたりして驚きます。(そこを買ったんですから、当然ですけど)
ずっと同じ家に住んでいられるといいなあ~。と思ったり、たまに引っ越しがあるから
いいのかな。と思ったり・・・いろんなことを考えさせられた一冊でした。
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by arinko-mama | 2008-09-04 14:10 | 読書