「うさぎとトランペット」 中沢けい

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中学時代、吹奏楽部にいたので、ブラスバンドものの小説と知って、早速借りてみました。
「楽隊のうさぎ」の続編だったようです。「楽隊のうさぎ」の方が期待していたのに近いかも!

宇佐子という女の子は小学5年生。ちょっぴり神経質で口数が少なく、
クラスに加わった転校生ミキちゃんの存在で、微熱症状がでてしまう・・・。
ミキちゃんはお母さんを亡くしたばかりで、お父さんと二人暮し。
一人が好き。という独特のワールドを持った大人びた子。

そんな二人が仲良くなり、社会人の吹奏楽団の世界に足を踏み入れて、
少しずつ成長していく物語。
・・・というと簡単だけれど、内容は複雑です。
途中、演奏のくだりが長いのと、前作を読んでいないので、エピソードがわかんないのとで
少しもたつきましたが、少女の気持ちの描き方や、季節の移り変わりの描き方や、
子供の成長を見守る宇佐子の両親や、先生、ドクターの言葉などがとてもうまいなあ。
と思いました。

最初の公園のトランペットのくだりと、うさぎ登場シーンと、
宇佐子がトランペットをはじめて吹くシーンと(懐かしい感じ)、
宇佐子のお父さんが星空のオリオンに「おやすみなさい」を言うシーンが好きです。
淡々とした中に、好きな場面が散りばめられているようなお話でした。
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by arinko-mama | 2008-05-03 02:45 | 読書