「家日和」 奥田英朗
「空中ブランコ」で直木賞をとった作家、奥田さんの短編集。
またまたおもしろかったです。相変わらずクスクス笑ってしまう・・・おもしろいです。
一番初めの話だけ紹介すると、42歳の普通の主婦がピクニックテーブルを
初めてネットオークションにかける話。
自分が出した品物に入札者が出て、値段が上がっていく興奮。
そして入札者から、好評価を受ける喜びで、なぜか顔のしわがなくなっていく!
オークションで得たお金で久々にちょっとリッチな幸せを味わってみたり・・・。
オークションはまだ出品したことがないですね~。
でも自分の家で不要なものが、どこかの家で役に立つならいいですよね。
そんな素敵なもの、なんにも転がってないですけど・・・(笑)。
TVの鑑定番組で、お宝と思っていたものが実は全然価値のないものだったり、
なんでもないものが実はすごく高価なものだったりするのをみると、
物の価値って分からないなあ~って思いますねっ。
日常のちょっとした変化で、人はこんなに幸せになれるのね。
とほっとさせられる、温かくおもしろい作品たちでした!
by arinko-mama | 2007-10-18 22:55 | 読書