森のなかのママ 井上荒野 ★4つ

井上荒野さん。「もう切るわ」を偶然見つけて、とてもよかったのです。せつない大人の恋という感じが。「ヌルイコイ」を一回借りたような気がしますが、読んだか定かではないです。(日記にもないし)でも、似たような感じだったような。で、今回これを見つけてしまいました。即借りです!同じ日に借りた前川麻子さんの「ファミリーレストラン」になんだか入っていけず断念し、こちらを読んだら止まらなくなり、1時間半で読了。あ~おもしろかった。

でも「もう切るわ」と同じ人が書いた作品とは思えない。ちょっぴり漫画ちっくなんです~。パパ60歳、ママ40歳のときに生まれた子供、いずみちゃん。たぶん20歳。パパは愛人と一緒の時、箱根の旅館で倒れて亡くなって5年。パパは画家で、今はその作品を収める美術館をママと一緒に営み、離れに間借りしている伏見さんという68歳の男性に惹かれている・・・。でもどうやら伏見さんはママが好き。そしてママには何人もの取り巻きのオジサマたちがいて、いつもにぎやか。なんだか設定からして現実離れだわ~。

でもそんなママを見つめるいずみちゃんがとてもウブで、20歳とは思えないほど純で、かわいらしい。そしてママという人の生き方も読み進めるうちになぜかいとおしい。そんな思いのする作品でした。オジサマたちは結局よく分からない集団のまま、そしていずみちゃんと照次郎の関係も中途半端なまま、終わってしまったのが、なんだか残念。で、★4つです。
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by arinko-mama | 2004-08-31 23:59 | 読書