「銀河鉄道の夜」 宮沢賢治

a0020440_17203516.jpg娘のために借りた絵本。
まだ読んだことがなかったので・・・
藤城清治さんの影絵は、
カルピスのパッケージでみたことがあります。
確か愛子さまも藤城さんの作品展を
雅子さまと一緒に観にいかれていたと思います。

一年に一度の星祭り。ケンタウル祭の日。
ジョバンニはカンパネルラに一緒に川へ行こうと誘われますが、
父親は出稼ぎ、母親は病気で寝たきりのジョバンニは、学校帰りに活版所で仕事を終えてからではないといけませんでした。

仕事を終えたジョバンニは、カンパネルラを探しますが、見つかりません。
おまけに父親が出稼ぎに行っていることをクラスメイトにからかわれます。
寂しい気持ちになったジョバンニは、丘の上でどこか遠くにいってしまいたい!と
涙があふれそうになっていました。
そこへ、銀河鉄道がとまり、いつのまにかカンパネルラと一緒に乗っていました。

きれいな天の川にそって走る銀河鉄道。白鳥座、さそり座、北十字星・・・
途中で女の子と家庭教師に会います。
二人は船で遭難したとき、自分の命を犠牲にして、他の人を助けていました。
カンパネルラはそれを聞いて、「みんなのためなら死んでもかまわない」と言い、
ジョバンニはその言葉に眼が熱くなります。

やがて、ジョバンニは目をさまします。夢をみていたのです。
遠くで救急車のサイレンが鳴っていたので、夢中で走っていくと、カンパネルラが・・・
祭りの灯篭流しで、友達が船から落ちたとき、すぐに川に飛び込み、
友達を船の方に押し、自分は犠牲になって、亡くなったのでした。
ジョバンニは自分も人のために本当の幸せを探していくことを心に誓います。

宮沢賢治のきれいな日本語と、藤城さんの幻想的な影絵がとてもマッチしていて、
読み聞かせながら、ストーリーも含めて、胸を打たれました。
娘にはまだちょっと難しい内容だったかもしれませんが、もう少したってから、
「あ、この本読んだことあるなあ。」と思い出して手に取ってくれたらいいなあ。と思います。

自分の命を犠牲にしてまで、他の人を救うことは果たして自分にできるだろうか?
読み終わったあと、ちょっと考えてしまいました。
カンパネルラの生き方、勇気にとても感動しました。
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by arinko-mama | 2006-03-02 17:49 | 読書