「路地裏人生論」平川克美

昭和を懐かしみ、美化するのではなく、昭和を改めてみたときに、
今、高度成長を経て、私たちが得たものはどうなのか、失ったものは
本当に必要のないものだったのか、考えるという内容。

少し前に村上龍さんが書いていた、老いを否定して、いつまでも
若くあれ!という考え方はあまり好きではないというエッセイの内容を
思い出しました。平川さんも同じようなことを書いていて、老いることが
悪いことのように、いつまでも元気でいることを期待するようなことは
どうなのかなということ。

世界第二位の大国になった日本ですが、今後は人口も減少していくので、
今までのような経済成長は期待できません。それを認めようとせず、
みんなで頑張って成長しようというような流れが世の中にはあるような
気がします。そうではなく、老いを受け入れ、大きな経済ではなく、
小さな経済があちこちが発展するような日本、いいですね。

アナログ回帰という言葉を最近目にするようになってきました。
どんどん進んでいく一方で、日本人が失ってきたものをもう一度今風に
アレンジしてまた復活させるというのもいいですね。
昨日、AMラジオで斉藤由貴さんが「Music10」という番組を
やっていたのを聞きました。学生のころラジオを聞いていたとき、
あ~こんな感じだったなあと思い出しました。TVの刺激的な映像や
リアルタイムの世界のニュースとは違って、日本人の日々の淡々とした
生活がある感じがして、ラジオもいいなあと思いました。

なくしたくないものは細々と続いていくんだなと改めて思いました。
紙で読む本もずっとなくならないでほしいなあ。
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by arinko-mama | 2015-11-20 12:25 | 読書