「東京芸大物語」茂木健一郎
実際に東京芸大の講師をされていたときの話をベースにした
物語なんですね。個性的な人がたくさん出てきて面白かったです。
絵の才能がない私には美大や芸大は全く縁がないのですが、
やっぱり個性的な人が多いんでしょうね。
茂木さんはそんな個性的な若者に対して真摯に向き合い、
温かく交流を持ちます。気持ちが若いのかもしれませんね。
授業にはたくさんの有名な講師の方がゲストに来ていて、
それぞれの魅力あふれる講義をされて帰ります。
難関を突破した生徒さん、就職できる人は少ないようですが、
そこで過ごした4年間と人脈は素晴らしい宝物となるでしょうね。
茂木さんが詳細にそのころのことを記憶されているのがすごいです。
描写もとてもうまくて、そこにいるかのよう。
上野の美術館前で講義のあと繰り広げられる飲み会、アシスタントの
植田工さんとの関係など、とても素敵なエピソード満載でした。
by arinko-mama | 2015-11-18 13:44 | 読書