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「誰かが足りない」 宮下奈都

宮下奈都さん、初めての作家さんです。
タイトルからすると、なんとなくミステリのようですが、違いました。
どれを食べてもおいしくて、みんなを笑顔にするレストラン「ハライ」。
「ハライ」を予約する6組の人々の物語です。

それぞれいろんな年齢で、認知症、離婚、引きこもりなど問題を抱えていて、
あ~世の中にはいろんな境遇の人々がいるんだなあと思い知らされます。
最近、NHKで「ドキュメント72時間」という番組を娘とみていますが、
そこに登場する人々も、いつもいろいろな環境の人ばかりで、
それをのんきにTVの前で娘とみている私は、割と何もなくて平和な
日々なんだなあと思っています。

ま、今は娘の受験勉強やら、引っ越しが決まった時などのあわただしい日々は、
ドラマティックで、本当に大変なのですが。今のところみな健康で、
何事もないのはいいことです。

この本を読むと、レストランに行くにもディズニーランドに行くにも
旅行に行くにも、一緒に行く人がいるということが前提条件ですね。
世はクリスマス!クリスマス!と騒いでいますが、私も大学生のころ
イブにアルバイトだったりして、全然おもしろくないなあと思ったりした
ことがありました。そんな日々を過ごしている人もたくさんいるんですものね。

みんな仲良く家族で一緒に食事をすることができるというのが、
本当にうれしく、そして心強いことなのだと思いました。

by arinko-mama | 2014-12-08 15:05 | 読書