「佐渡の三人」 長嶋有

佐渡というと、この小説にも出てきますが、トキと曽我ひとみさん。
親戚の納骨をするため、佐渡への旅に出る三人。
とっても悲しい出来事のはずなのに、戒名の話とか納骨の話とか、
泊まるところがなくて、安宿みたいなところにとまる羽目になって、
三人とも一睡もできなかったり・・・

ちょっとクスクスと笑えるような、人間味あふれるエピソードが
かわいらしく、この家族の静かで、でも通じ合っている感じがとても
いいです。特に最後の方に出てくる、ホテルのバルコニー越しに
話す姉と弟の会話なんかはとてもよかったです。姉弟ってこういう
感じだなあ~~と思いました。

介護の問題とか、ひきこもりのこととか、ちょっとずつ重い問題
なんだけど、納骨の様子をスマホで撮影して、寝たきりの人に
みせるとか、ちょっと今風で、ちょっと不謹慎だけどなんだか
お葬式とか、法事の場所って真面目にやっている自分たちを俯瞰して
みている自分がいたりしておかしい感じ。そういうのを本にして
形にしてくれたという感じでした。よかったです。
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by arinko-mama | 2014-11-14 19:27 | 読書