「終わりの感覚」 ジュリアン・バーンズ

ブッカ―賞受賞作品。
クレストブックスは時々読みたくなるシリーズです。
海外文学作品が苦手なので、ちょっと初めはカタカナの名前に苦労して
読むのをやめようかと思うのですが、そこをちょっと踏ん張って読んでいくと
スルスルと続きが気になり、その格調高い文章と、雰囲気にやられます。

60代、初老のトニーのもとに、かつてのガールフレンドベロニカの母親から
手紙が届きます。なぜなのか、過去をたどっていくトニー。私たちも一緒に
トニーの青春時代、そして現在のトニーについて、少しずつ知ることになります。
最後に驚きの展開が待っているのですが、最初はよく読まなかったのか、
???クエスチョンマーク連発で、ゆっくりもう一度読むうちに、そうだったのかと
もう一度振り返って読んで、トニーという人物を確認していきました。

過去を振り返ることで、昔自分がしたことに過ちがあったこと、そしてそれを
忘れていて、現在の時間軸で人は生きていること、記憶を美化して生きている
ことがあるということ、いろんな真実を突き付けられた気がします。
最近物語を読んでいなかったけれど、またクレストブックスを読みたくなりました。
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by arinko-mama | 2014-05-09 11:21 | 読書