「貧困についてとことん考えてみた」 湯浅誠、茂木健一郎

日本が抱える貧困化の問題について、実際の施設などを訪ねて
そこを利用している人との対談も交えながら、討論する。

若者のホンネという本で、なるべく楽をしよう、無駄を省こうという
タイプの若者がいるということを知りました。
娘の中学校で不登校の子どもたちがいるという現実ぐらいしか、
身近なところで問題はないのですが、そういう人たちにも道はいろいろ
あって、大学を卒業するのも無理ではないんだろうなあ。昔と違って
いろんなタイプの道があるんだろうなあ。だから、逃げちゃうのかなと
思ったり。すぐに転職する若者とか、フリーターのまま親を頼って生きる
とか。

今朝、ベビーシッターに子供を預けていて、2歳の子が死亡した事件の
ニュースをみていました。保育園に預けるよりも、ネットでシッターを探す
方が安いので、よく利用していました。とシングルマザーの22歳の女性が
インタビューに答えていました。

この本では、貧困で困っている人の行き場を提供すること、身障者の人の
仕事場を提供することなど、いろんな解決策があるということが書かれて
います。困っている人がいると、それを助けようという親切な施設と、
この事件のように、弱みにつけこんで安上がりに子供を預かるビジネスを
考えるケースもあります。仕事もなく、仕事を探すために子供を預けたい
けれど、親や親しい人は誰もいない、どうしよう、というとき、選択して
しまった道が過ちだということもあるかもしれません。

マンションに住んでいる人がどんな人たちなのか、私も全員の顔を知りません。
小学校、中学校では身障者の子どもたちは違う教室で勉強しています。
どんな子供たちがいるのか、あまり交流はないようです。
不登校の子も、保健室で学習したりしているようで、会うこともありません、
話題になることもないようです。こうして、社会ではあまりそういう人たちと
接する機会もなく、どんな気持ちで過ごしているか、家族がどんなに大変か
知ることもなく子供たちは成長していきます。

湯浅さんと茂木さんは、この本を作るにあたり、対談をしている人にとても
優しく接しています。相談にのって、将来への道筋を作ってあげています。
こんな風に相談にのってあげられる施設のようなものや、大人が周りに
いることが大事なのだと思います。ただ最後は自分の力、つらいけれども
前に進む生きる力が本人にないと、なかなか前に進めない。そのために、
茂木さんのいう「安全基地」というものの存在を社会が作ってあげるべきなの
でしょう。
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by arinko-mama | 2014-03-19 13:03 | 読書