「安心毛布」 川上未映子

川上さんのエッセイが好きです。
今回はちょうど妊婦さんだったころに書かれたものたち。
食べたくなるものが変わってきたり、タイトルの安心毛布という言葉
からも伝わってくるように、なんとなく優しさが加わった文章。

ちょっと読みづらい文章ではあるのだけれど、言葉のいいまわしや
リズムや回りくどい表現なんかが、ちょっぴり詩的で、哲学的で、
読んでいるうちにじわじわと頭の中を「感動」が伝わってくるのです。

今回の中でよかったのは、ananで女の子向けに書かれた
「わたしであり、あなたでなくちゃ」というエッセイ。
昔、ananやnonnoを読んでいたころ、少し年上の、素敵な女性の
言葉は本当に一生懸命読んだし、参考にしたし、こんな風に生きられたら
いいなあ~と思っていましたが、川上さんのエッセイは女の子たちに向けて
人生のエールを送っている感じでとても素敵でした。

あとはNくんの話。川上さんも一生懸命に働いて育ててくれたお母さんに
今でも生活費を仕送りしているらしく、その話もいいエピソードですが、
Nくんの話もとてもよくて、これで一冊本が書けそうなくらい。
短い文章なのに、本当にじんわりする話が満載でおすすめです。
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by arinko-mama | 2013-06-26 09:39 | 読書