「デフ・ヴォイス」 丸山正樹

聴覚障害者の方の世界について書かれた本は初めて読みました。
主人公はコーダといって、自分以外の家族が全員聴覚障害者である人。
聴覚障害者同士の結婚がどのぐらいの割合なのか、その子供たちが
また聴覚障害者になる確率がどのくらいの割合なのか、まったく
分かりませんが、そういうケースもあるんですね。

コーダの人たちは、家庭では両親や兄弟と手話で会話をして、
外では普通の会話をするという複雑な状況で育っていきます。
外に出かけて写真を撮ってもらうとき、近くにいる人に声をかけるのは
コーダである子ども。先生との面談で通訳するのはその子ども。
社会との接点として、両親や兄弟の会話を通訳していく役目をずっと
負うわけです。それは本当に大変ですね。

また、結婚となると、家族が聴覚障害者であることを公にできず、
なかなか自分の幸せを実現できないケースもあるということ。
こういう話は初めて聞きましたし、身近にいないので、新鮮でした。
手話にもいろいろな種類があるということ、違う手話だとうまく自分の
思いを形にできない人がいること、文章を書くときに適切な日本語が
書けない場合があったり、難しい日本語を通訳しても理解できない
ということもあるということなど、この一冊を読んでたくさん勉強に
なりました。
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by arinko-mama | 2013-06-19 10:03 | 読書