「風をつかまえた少年」 ウィリアム・カムクワンバ
偶然図書館でみつけた一冊がとてもいい本でした。
貧しいマラウイという国に生まれたウィリアムは、学校の図書館で
風力発電の本をみつけ、そこからあきらめることなく研究を重ね、
廃材などを利用して、自宅の裏に風力発電装置を作ります。
その装置を偶然見た人から他の人へ、マスコミに記事にされ・・・
その偉業がどんどん伝わり、彼は大学にも行けるように。
TEDでもスピーチしているようなのであとで聞いてみたいです。
日本では当たり前のように受けられる教育ですが、最近採点の仕事を
していて感じますが、授業の内容すらきちんと理解できていない生徒が
とても多いです。もったいないなあ・・・と思います。
小さいころから身の周りが便利で、特に不自由も感じない世の中、
必死に勉強する姿勢のようなものが薄れているのかもしれません。
大人の私たちでさえ、ラジオから音が出る仕組みをきちんと説明できる
人は少ないでしょう。科学的知識を増やすには、ただ授業を受けて
丸暗記するだけではなく、なぜ?どうして?と調べて人に説明できる
ような力をつけないといけないのかもしれないなあ、と思いました。
by arinko-mama | 2013-03-03 22:15 | 読書