「春にして君を離れ」 アガサ・クリスティ

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どこかで勧められているのを読んで、いつか必ず読もうと思っていた本。
最近、クリスティの文庫本の新しいシリーズが図書館に並んだので、
早速借りてみました。
字が大きくて読みやすい!!

ポアロシリーズが好きで、昔はポアロが登場していると
わーい!わーい!と借りて読んでいましたが、
この本は、当時は名義も違う名前で書かれたもので、
誰も死なないし、事件もおきないのです。

ジョーンという主婦が主人公。
自分なりに完璧に家庭を守ってきたと思っている彼女。
ところが、娘の病気見舞いを終えてバグダッドから
イギリスに帰る途中で、いろいろな過去の出来事を思い出し、
今までの親子関係、夫婦関係に疑問を持ち始めます。

子どもの人生は母親にも影響されますよね。
あまりにも口出ししすぎるのもよくないし。
この本を読んでいても、子供たちは本当によく両親を
みていますね。娘たちは私のことをどんな風に思っているのか。
ふとそんなことを考え始めたら、ジョーンみたいになりそうで。

でも、この家族は、結局何を言っても人の性格は変わらない
というさめた感じが漂っていて、ただ家族を演じて、
その場をやり過ごしているようで、とても寂しく悲しかったです。

ミステリも書けて、しかもこういう女性や家族についても
書けるという・・・クリスティは改めてすごい作家です!
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by arinko-mama | 2011-09-18 00:10 | 読書